3人目のブラジル人補強…アドバンテージは「間違いない」 浦和助っ人が明かした見解

ダニーロ・ボザ(左)とマリウス・ホイブラーテン【写真:轡田哲朗】
ダニーロ・ボザ(左)とマリウス・ホイブラーテン【写真:轡田哲朗】

ダニーロ・ボザが合流…ホイブラーテン「彼が順応するのは僕らの仕事でもある」

 浦和レッズに新加入したブラジル人DFダニーロ・ボザが1月30日のトレーニング後に沖縄キャンプ中のチームに合流し、選手たちに挨拶を行った。DFマリウス・ホイブラーテンは「彼が順応するのは僕らの仕事でもある」と話し、自身の経験からブラジル人選手がほかにもいることがアドバンテージになるとの見解を示した。

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 昨季中にDFアレクサンダー・ショルツがカタールへ、今季に向けDF佐藤瑶大が名古屋グランパスへ移籍した浦和は大卒新加入のDF根本健太を含めてもセンターバックが3人しかいない状態で始動した。特に、ホイブラーテンと根本が左利きだけに、右センターバックのできる選手の補強は急務だった。トップチームの強化責任者である堀之内聖スポーツ・ダイレクター(SD)は1月7日の新加入会見の席上で「まだ補強は終わっていない」と明言していた。

 そして、1月25日にブラジル1部ジュベントゥージから26歳のボザ獲得へクラブ間合意に達したことが発表されていた。その新戦力は、この日のトレーニングが終わったタイミングでチームの円陣に加わって挨拶を行った。クラブスタッフによると、本格的な合流や取材対応などはキャンプ後を予定しているという。

 それでも、ホイブラーテンらのチームメートと談笑する姿もあった。加入3シーズン目のノルウェー人DFは「ブラジルのサッカーにあまり詳しくないですが、クラブには素晴らしいスカウト網があるので良い選手を歓迎できて光栄です。もちろん最初はグループに順応するのに時間が掛かるかもしれません。日本のサッカーもそうですし、国も違いますから。ただ、彼が順応するのは僕らの仕事でもあるので、1日でも早く適応できるように協力したいですね」と話した。

 また、自身の加入時にはデンマーク人のショルツやスウェーデン人のMFダヴィド・モーベルグといった、言語や文化の壁がほとんどない選手が所属していた。今季の浦和にはFWチアゴ・サンタナと柏レイソルから加入のMFマテウス・サヴィオの2人のブラジル人が所属している。

 ホイブラーテンは自身の経験から、それがアドバンテージになることが「間違いない」として、「チアゴとサヴィオが責任を持って、どのようなことをすべきかを伝えると思います。日本のやり方や文化をしっかり伝えられる仲間がいるのは非常に重要だと思いますね」と話した。

 そして、日本への順応へ必要な条件を「日本の文化はハードワークの文化でもある。しっかり仕事をするところ、ハードワークをする文化を理解すれば上手くやれると思います」と笑顔を見せた。

 これまでの沖縄キャンプ中はDF井上黎生人が主に出場し、彼の出場時間中は無失点を継続している。本格合流から約2週間で2月15日にヴィッセル神戸との開幕戦を迎えるだけに、GK西川周作は「(ボザが)そのまま出るかは分からないですよ」としつつ、「うまくいかない場合も想定しながら準備したい」とも話した。

 選手層という観点でも、ショルツの移籍後という観点でも待ち望まれたセンターバックの新戦力が、どれだけコンディションを上げながらチームや日本のサッカーに順応できるか注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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