茶色の湯、試合時間の変更、食事は「食べられるレベルじゃない」 18歳が“想定”アジアのアクシデント

岡山の佐藤龍之介【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
岡山の佐藤龍之介【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

岡山に新加入した佐藤龍之介はU-20アジアカップ出場「ワクワク」

 ファジアーノ岡山のU-20日本代表FW佐藤龍之介は1月29日、キャンプ地の宮崎でアジアへの難しさを語った。今季から新戦力として即フィットが期待される18歳。U-20ワールドカップ(W杯)出場権が懸かるU-20アジアカップのメンバー入りを果たした。すでにU-17W杯など世代別代表でも経験豊富な佐藤は「アクシデントを想定している」と、準備万全だ。

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 いよいよ、負けられない戦いが始まる。2月から始まるグループステージで日本はグループDに入り、タイ、シリア、韓国と対戦。ベスト4入りで世界への切符を手にすることができる。23人のメンバーにはドイツのザンクトパウリU-19のMFニック・シュミットと、ベルギー2部ベフェレンでプレーするFW道脇豊、イングランド1部サウサンプトンに内定しているFW高岡伶颯(日章学園高)の海外組も入った。

 2006年生まれ、18歳の佐藤。FC東京で16歳の時にプロ入りして将来を嘱望されている。今季からは「試合に出て岡山の力になりたい」と新天地でのプレーを決意した。ただ、開幕から同大会でチームを離脱する。

「安堵とかはなくて、しっかり準備したい。今は楽しみだったりワクワクしていますね。(開幕は不在で)残念な部分はありますけど、それは分かっていたこと。元々その予定で選ばれるかは分からなかったですけど、岡山はそれでも取ってくれた」

 グループステージからライバル韓国など厳しい戦いが待ち受ける。これまでU-17W杯をはじめ、世代別代表でも多くの経験を積んできた。特にアジアでの戦いは“アクシデント”に驚くことも多かった。

「中国なのでちょっとアウェーなところもあると思う。環境でもいろいろなアクシデントがあるのは想定している。みんなでも言っています。自分はアジアの経験も豊富だと思うので、言い訳はできない。キックオフの時間が急に変わったり、凄い渋滞があったり……。お湯が茶色いこともあった。ご飯が食べられるレベルじゃなかったり、自分はないけどホテルが急に変わったり。慣れますね」

 もちろん目標は「優勝」。岡山の木山隆之監督も「大きな戦力として見ているので痛い。でも分かっていたこと。日本の中心を担って、しっかり権利を獲得してほしい。佐野航大や(坂本)一彩も同じようにチームを抜けたけど、そこでやっぱりまた伸びた。その力を還元して今2人とも欧州にいる。そこは(佐藤にも)日本を代表する選手になってほしい」と飛躍に期待を寄せる。ここから始まる世界への挑戦。佐藤がその道を切り開く。

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