大学→ドイツ挑戦で壁「苦しさを糧に」 J未経験FWが地元へ「ゴールは二桁を目指したい」

明治大学から直接ドイツへ渡った佐藤が、地元東京に帰還
FC東京は1月28日、ドイツ1部ブレーメンの23歳FW佐藤恵允を完全移籍で獲得した。翌日には練習に合流しており、メディア向けのオンライン取材に応じたなか「ゴールは二桁を目指したい」と、地元クラブでの躍進を誓っている。
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東京出身の佐藤は、実践学園高校から明治大学に進学。大学時には3年次に関東リーグのベストイレブンに選出されるなど頭角を現す。在学中の2023年7月にブレーメンに加入し、U-23のセカンドチームで経験を積んだ。
24年のパリ五輪にもU-23日本代表として出場。注目の若きFWは25年シーズンより地元クラブであるFC東京への移籍が発表されている。佐藤は「半年間ブレーメンで契約の残っていて、やり切る気持ちだった。そのなかでウインターブレイク中に話をFC東京から話をいただいた。J1優勝を目標とし、地元でもある素晴らしいクラブ。強化部の方の熱量も感じ、目標を達成したい思いが出てきた」と悩んだ末の決断を明かしている。
FC東京には明治大学の先輩である日本代表DF長友佑都も在籍。「まだ深い話はできていない」としつつ「選手もスタッフも温かく迎えてくれた」と環境への感謝も述べた。
約1年半のドイツ生活に話が及ぶと「ドイツのチャレンジは個人的に厳しい環境でやっていた。苦しい時期が多かった」と吐露。それでも「強い選手がいる環境で揉まれてきている。自分の持ち味、考え方、技術も成長していると思う。チームにいいものが還元できるようにやっていきたい」と、今季の挑戦を意気込んだ。
パリ五輪で戦った選手には「同年代の選手が世界の強豪で活躍している選手もいる」。そうした対戦の経験が「自分の物差しになった」と、佐藤も自負している。ドイツで揉まれた1年半、そして世代別代表で培った経験値を糧に……。
「何度も壁にぶつかってきた。苦しさを糧にしてFC東京でも躍動したい。攻撃選手なので、ゴール二桁、アシストも二桁の数字を残していきたい」と気合十分。「与えられた仕事と+αのことをできれば」と、期待の高まる志を見せてくれていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)