プレミアリーグは「この10年で完全に変わった」 かつては“肉弾戦”も…名将たちが根付かせた戦術の最先端【インタビュー】

プレミアリーグには多くの名選手、名監督が集う【写真:ロイター】
プレミアリーグには多くの名選手、名監督が集う【写真:ロイター】

【注目】プレミアリーグは「この10年で完全に変わった」 かつては“肉弾戦”も…名将たちが根付かせた戦術の最先端


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【注目】プレミアリーグは「この10年で完全に変わった」 かつては“肉弾戦”も…名将たちが根付かせた戦術の最先端

 イングランドのプレミアリーグが世界最高峰のリーグだというのは疑いようのないことだろう。4連覇中のマンチェスター・シティやリバプール、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシーといった名だたるクラブが激しい攻防を繰り広げ、人気、知名度、実力、全ての面が世界各国のリーグの中でトップレベルにある。そして、そのレベルはここ10年ほどの間にも大きく進化している。かつてとはまた違うプレミアリーグの魅力とはどこにあるのだろうか?(この記事はアフィリエイト広告を利用しています)

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 現在、日本でプレミアリーグを観戦する唯一の手段は今季から7年間の独占配信契約を結んだ「U-NEXT」だけ。イングランド出身で解説なども行うスポーツライターのベン・メイブリー氏はプレミアリーグについて「イングランドで行われている世界的なリーグ、それでいてイングランドのリーグだというアイデンティティは失ってはいない」と、その特徴を語る。

「世界的な監督がやってきても、イングランド国内のサポーターが求めるようなフットボールはある。グアルディオラのマンチェスター・シティでも1年目は苦労した。イングランドならではのスピード、インテンシティ、雰囲気がありながら、チャンピオンズリーグと肩を並べるくらいの、世界一のクラブコンペティションなんじゃないかと思っています」

 スペイン人の名将ジョゼップ・グアルディオラ監督がシティの指揮官に就任したのは2016年のこと。昨季までの8年間で5度の優勝を果たした“ペップ・シティ”だが、就任1年目は3位に終わって“プレミアリーグの壁”に直面した。独特のタフさが求められるリーグで、他国のリーグとはまた違った要素が勝ち抜くためには必要だという。

【注目】プレミアリーグは「この10年で完全に変わった」 かつては“肉弾戦”も…名将たちが根付かせた戦術の最先端

 この10年、20年でリーグ全体のクオリティーは高くなった。かつてはロングボールを多用した“肉弾戦”のイメージが強かったプレミアリーグ。長く母国のリーグを見てきたメイブリー氏は「戦術面がどんどん進化して多様性が生まれ、10年前のプレミアリーグと比べて新しい魅力になっているところがすごくあると思います。正直、英国のサポーターはこれまで深く戦術の話をする習慣があまりありませんでした。ですが、近年、そういったところに興味を持つ人が増えています。この10年でもう完全に変わったと言っていい」と語る。

 2015-2016年シーズンにクラウディオ・ラニエリ監督のもとで、岡崎慎司も在籍していたレスター・シティが初優勝。メイブリー氏が「ビッグクラブにとってはレスターのようなクラブが優勝するなんて恥ずかしすぎるという思いもあったのではないでしょうか」と指摘するように、ビッグクラブはこの前後、世界的な名将を次々に招聘していった。

イングランド出身で解説なども行うスポーツライターのベン・メイブリー氏【写真:本人提供】
イングランド出身で解説なども行うスポーツライターのベン・メイブリー氏【写真:本人提供】

ビッグクラブだけではないプレミアリーグ“ならでは”の楽しみ方がある

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 リバプールは2015年からユルゲン・クロップが監督になり、2016年にはジョゼップ・グアルディオラがマンチェスター・シティ、ジョゼ・モウリーニョがマンチェスター・ユナイテッド、アントニオ・コンテがチェルシーの指揮官に就任。世界的な名将が次々とプレミアで指揮を執ることになり、リーグ全体の戦術レベルが急速に向上していった。

 その後、アーセナルのミケル・アルテタ監督やボーンマスのアンドニ・イラオラ監督、ウォルバー・ハンプトンのガリー・オニール監督、三笘薫の在籍するブライトンのファビアン・ヒュルツェラー監督といった新進気鋭の監督たちも出現。「戦術面は数年でどんどん進化し、それを求める中堅、下位クラブも増えました。もう10年前、20年前の映像と比べて、全然違いますよ」と、メイブリー氏も進化を感じている。

 また、他のリーグと比較して、プレミアリーグは「全20クラブが大切だという認識がある。ビッグクラブだけを立てるというのはイングランドにはありません。フットボールは対戦するスポーツで、相手も重要だと考えています」ともメイブリー氏は言う。

 どのリーグにもビッグクラブは存在する。スペインでいえばバルセロナやレアル・マドリード、イタリアでいえばインテル・ミラノやACミラン、フランスではパリ・サンジェルマンなど世界的クラブがあって人気も高いが、メイブリー氏は「文化の違いとしてスペインやイタリアは中堅、下位クラブのファンでもビッグクラブの中で“推し”を持つのが普通という話を聞いたことがありますが、イングランドではそれはあり得ない」という。

「イングランドの場合は中堅や、それ以下のクラブを応援していれば、いつかビッグクラブを倒したい、超えたいっていうのがある。その可能性、その夢がなくなれば、冷めると思います。20クラブだけでなく、イングランドにある全92クラブ全てが大切だという認識が国内にあります。それがプレミアリーグ、イングランドフットボールの魅力にも繋がる」。それぞれのクラブを愛するファン、サポーターがおり、いつかプレミアの頂点に立つことを夢見ている。

 2015-2016年にレスターが優勝し、今季はノッティンガム・フォレストや三笘のブライトンが上位を賑わせている。中堅、下位クラブが上位クラブを打ち破ることも日常的に起こり得る。ファンの熱狂やサッカーの質、世界的なタレント、そして築き上げられた戦術……。魅力に満ち溢れたプレミアリーグを、今、見ない手はない。

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(FOOTBALL ZONE編集部)

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