20歳逸材FWが“ブレイク候補” 沖縄で躍動…強靭な肉体&精神、非凡なシュートセンスが武器
G大阪は練習試合で水戸と対戦
沖縄でキャンプ中のガンバ大阪は1月21日、今季初の実戦でJ2水戸ホーリーホックと練習試合(45本×3本)を行い、計2-0で勝利を飾った。FWファン・アラーノと20歳FW南野遥海がゴールをマーク。J3、J2で武者修行を積んだ南野はプロ3年目の今季から復帰。アカデミー育ちのストライカーは初実戦でいきなり90分間プレーするタフさも披露。ゴツい太ももを持ち、フィジカル面でも成長を遂げた新エース候補には期待が増すばかりだ。
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ゴールを目指すその目はまさに“ハンター”。1本目と2本目途中まで、3本目途中から1トップを務めた南野が魅せたのは1-0でリードする3本目22分。直前に出場するとピッチに立ってからわずか10秒ほどでアラーノのパスに反応。右サイドを力強く抜け出し、ゴール左へと丁寧に流し込んだ。
「入れ替われればチャンスがあるかなと思った。初めての試合で合わせるというところはいい機会になったかな」
下部組織出身で2種登録の22年にデビュー。トップ昇格初年度の23年はJ3テゲバジャーロ宮崎へ、24年はJ2栃木SCへ期限付き移籍。武者修行の2年間は中心選手として活躍し、ゴール数も重ねた。今季よりG大阪へ復帰。南野の1年先輩、FW坂本一彩が欧州移籍したことから、南野へかかる期待も大きい。
「前の選手として得点は求められる。特徴、落ちてプレーするとか、ボールを動かして関わるというのはもうちょっとうまくできるのかな、立ち位置をもう少し良くしたい。得点をとれたのはいいことかなと思います」
始動からここまで、自分を生かすためにどのようなコミュニケーションを取れば良いか考えてきた。何より「このチームは求めればボールが出てくる」と、自分から行動を起こした。それだけの自信を付け、その自信を表現する。ブレイク候補と言われようと、南野自身がブレることはない。
強靭なフィジカルに加え、屈しないメンタル、非凡なシュートセンス。この日は計90分間プレーし「昨日の夜に言われたんですけど、キツかったですね(笑)」。逞しさが増す20歳のストライカーに注目だ。