30歳助っ人FWが「復活の予感」 “一番帰宅”の常連がジム直行…徹底したオフの肉体改造
名古屋は練習試合で千葉と対戦
名古屋グランパスは1月20日、沖縄で行っている1次キャンプでジェフユナイテッド千葉と練習試合(45分×3本)を行い、計3-1で勝利した。FWキャスパー・ユンカーが2ゴールで大活躍。昨季は負傷にも苦しんだなか、今オフには肉体改造に取り組んだ。長谷川健太監督も「復活の予感」と期待した。
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在籍3年目を迎えるユンカー。2本目から登場すると、2トップでFW山岸祐也とコンビを組み、わずか3分でオウンゴールを誘発。その後、2本目、3本目で計2ゴールをマークした。1次キャンプながらキレキレで、上々の仕上がりだった。
昨年は3度の負傷離脱に苦しみ、19試合で4ゴール。名古屋1年目の33試合16得点に比べると、不本意なシーズンとなってしまった。「とにかく怪我をしないことを意識している。考えすぎないことがカギ。予防すること、メンタルを整えることが大事」。そのため、オフシーズンはデンマークのトレーナーの元へ通い、提示されたメニューを完璧にこなした。「問題のある箇所を筋トレすることができた。ただやるだけじゃなくて、頭も使ってスマートにやっていくことが大事」と、徹底して自身の体と向き合った。
意識はピッチ上でも出ている。今季は練習後にジムへ直行。その姿を見ていた長谷川監督は「今まで一番に上がって一番に帰っていた選手が……。『新しい外国人選手来たか?』と思うぐらいに。だいぶ意識は変わってきた。去年は裏抜けすらできなかった。スプリント回数、力強さもなかったけど今日はしっかりと背負いながらうしろから負われた状況のなかでゴールマウスに流し込むということをやってくれた。復活の予感」と期待した。
この日は山岸やFW永井謙佑との2トップ起用だった。「今日も走れました。自身のコンディションがいいとチームメイトも知っているので周りも良いタイミングでパスを出してくれる。これを続けていきたい」。31歳を迎える今年、ユンカーの再飛躍を心待ちにしたい。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)