ザッケローニ氏が絶賛「本当に才能がある」 日本人に意外な関心…72歳になった現在地

元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏【写真:Getty Images】
元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏【写真:Getty Images】

ザッケローニ氏がバレーボール石川祐希の試合観戦、日本への愛情を語った

 元日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏が、イタリアのウンブリア州地方紙「コリエレ・デッルンブリア」のインタビューに応じ、「できればイタリアと日本に同時に住みたいんだ」と日本愛を語っている。

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 現在、イタリア・セリエAのパルマではGK鈴木彩艶がプレーしているが、サッカーと同様に盛んなのがバレーボールだ。同じセリエAの呼称を使う1部リーグで首位を走るペルージャには、パリ五輪にも出場した石川祐希が所属している。ザッケローニ氏は、その試合観戦に訪れたという。そして石川について「本当に才能がある」と応じつつ、「私は日本人に魅了され続けているんだ」と、2010年から4年間にわたって日本代表の指揮を執った経験からの言葉を残している。

「どこへ行っても日本人に会うたびに良くしてくれる。サインを求められたり、一緒に写真を撮ることを頼まれたりね。私の名前を息子につけてくれた家族もあった。ニックネームの『ザック』でさえ。私はあの地が好きで、故郷であるとすら思う。少し前には代表チームでプレーしていた選手が、チェゼナティコ(イタリア中部、ザッケローニ氏の自宅がある)まで訪ねてきてくれたこともあるんだ」

 ザッケローニ氏は在任中、11年にアジアカップを制した。最多4回の優勝を誇る日本だが、最後のアジア王者戴冠こそザック・ジャパンでのカタール大会になっている。大会中もGK川島永嗣の不可解な退場処分や、準決勝でPK戦までもつれ込んだ韓国戦、それまで起用の少なかったFW李忠成がボレーシュートで決勝点を決めた決勝のオーストラリア戦など、劇的な展開を切り抜けながら指揮を執っていたのがザッケローニ氏だった。

 それが日本人からの愛情を受ける理由なのかという問いには「そこはよく分からない」としつつも、ザッケローニ氏は強い日本への愛情を語っている。

「1つ言えることは、できればイタリアと日本に同時に住みたいんだ。もちろん、それは不可能なのだけど。私は日本と日本人に恋をしている。死が目の前に迫った時、私は日本に戻りたいと初めて思ったんだ」

 ザッケローニ氏は2023年、自宅の階段から転落して頭部を強打。意識不明の状態で緊急搬送され、集中治療室での治療やリハビリを経て退院していた。「死が目の前に迫った」という表現も、あながち誇張ではないだろう。

 すでに監督業からの引退を表明し、4月には72歳を迎えるザッケローニ氏。日本を離れて10年以上が経つが、そこには良い思い出が残っているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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