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稲本潤一が呆然「何もできなかった」 雨でピッチ最悪なのに…天才ジダンに翻弄された一戦【インタビュー】
元日本代表MF稲本潤一氏が元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏を語る
昨季限りで現役引退した元日本代表MF稲本潤一氏が、元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏に感じた衝撃の大きさを、2001年に起きたあの“サンドニの悲劇”との思い出とともに語った。(取材・文=石川遼)
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◇ ◇ ◇
昨年12月、南葛SCに所属していた稲本氏は現役からの引退を発表。45歳で、28年のプロ生活に終止符を打った。新シーズンからは古巣の1つであるJ1川崎フロンターレの育成部コーチに就任することが決まっている。
1999年のワールドユース準優勝など日本代表の黄金世代の一人として活躍。さらに、2002年の日韓ワールドカップ(W杯)では2ゴールを挙げて、日本代表史上初の決勝トーナメント進出に大きく貢献するなどサムライブルーを支えてきた。
そんな稲本氏はTVerで配信される「マンデーフットボール」に出演し、現役時代に対戦した選手の中から選出する「アルティメットプレーヤー」の一人としてジダン氏の名を挙げた。
2001年、パリのサンドニで行われたフランス代表との試合で当時のトルシエジャパンは0-5の大敗を喫した。1998年のW杯を制した“王者”との対戦でチームとしての格の違いを見せられ、さらに個々の技量についても歴然とした差があったことを思い知らされた。稲本氏はその試合でのジダン氏とのマッチアップをこう回想する。
「やっぱりやってきた中で一番何もできなかった感触があるのがジダン。代表でしかやったことはなかったんですけど、レベルが違いました。最初にやった時は0-5で負けた試合。下(ピッチ)がやりづらい、雨でぐちゃぐちゃの状態でしたけど、それでも技術的には全くぶれていなかった。フランスの選手ほぼ全員そうだったんですけど、その中でもジダンはすごかったですし、『何もできなかった』っていうのが正直な感想です。クラブチームでも試合をしていたらもっと違う印象になったかもしれないですけど、代表でやった印象はすごく強かった」
当時のフランス代表にはジダンのほかにも、FWティエリ・アンリ、MFロベール・ピレス、DFマルセル・デサイーなど錚々たる顔ぶれが先発に名を連ねた。だが、稲本氏の脳裏には、エレガントなプレーで多くのサッカーを魅了したジダン氏の衝撃が色濃く残っていたようだ。
(石川 遼 / Ryo Ishikawa)