電撃移籍から半年…新ユニ撮影場所に騒然 “密輸”の瞬間まで「画になる男だから」
昨年7月に鹿島から山形に移籍した土居聖真、撮影でカシスタに帰還していた
昨年7月、鹿島アントラーズから完全移籍でモンテディオ山形に加入したMF土居聖真は、約半年で15試合に出場して5ゴール2アシストを記録。J1昇格プレーオフ進出に大きな役割を果たした。2025シーズンは開幕からチームの顔となることが期待されている土居だが、クラブが撮影した新シーズンに向けた土居の写真がSNS上で話題となっている。
【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!
土居の移籍は衝撃的だった。上位争いを繰り広げていた鹿島でも土居は、先発出場こそ3試合にとどまっていたものの、24試合のうち11試合に出場していた。さらに鹿島のジュニアユースからの生え抜きであり、これまで他クラブでプレーした経験のない、ワンクラブマンであり、このまま鹿島でキャリアを終えるのではないかと思われていた。
しかし土居は約20年を過ごした鹿島を離れ、出身地でもある山形のクラブへ移籍する。そこで背番号「88」をつけたアタッカーは、先発として出場機会を得ると大車輪の活躍を見せた。土井の加入前は8勝5分11敗、加入後は12勝1分1敗という数字が、その影響を雄弁に物語っている。
そんな土居は甘いマスクを持つ選手としても知られる。2025シーズンのユニフォームデザインを発表した際にクラブは、そんな土居をモデルに起用。新ユニフォームを着用した土居の投稿には「かっこよすぎ」「画になる男だから、やっぱりモデルに起用されるよねぇ」「もうモンテディオ山形の顔になっている」と言った声があがっていた。
だが、クラブは公式HP内の新ユニフォーム販売ページで、別カットの写真をいくつか公開。そのなかに土居がフード付きのパーカーの上に新ユニフォームを着ているカットが数枚あるのだが、この撮影場所が話題となっている。
というのも、おそらくこれらの写真が撮影されたのは、土居が昨シーズン途中まで所属した鹿島のホームスタジアムである「カシマスタジアム」であり、さらにそのうちの一枚は、ファン・サポーターの間でも有名な場所で撮影されているからだ。その一枚というのは、土居が金網越しに立ち、金網に手をかけている写真なのだが、ここはカシマスタジアムを訪れるホームのファンとアウェーのファンが「密輸」を行う場所だからだ。
「密輸」といっても、もちろん危ないものを渡しているわけではない。カシマスタジアムはコンコースで火が使えることもあり、「モツ煮」を筆頭にスタジアムグルメが美味しいことで有名だ。だが、一部の商品はホームのサポーターしか入れないエリアで販売されている。そうした時、アウェーのサポーターは知り合いの鹿島サポーターに頼み、お目当てのグルメを買ってもらい、このホームサポーターとアウェーサポーターを区切っている金網越しに「密輸」を行って普通では手に入れることができないグルメを入手するのだ。
8月夏に第2子が生まれたばかりということもあり、鹿島で今オフを過ごしたという土居。今回の撮影はその期間に行われたものの可能性が高い。今冬には、そんな土居の後を追うようにMF中村亮太朗も鹿島から完全移籍で山形へ移ったが、鹿島サポーターと他サポをつなぐ「密輸」パイプラインのように、鹿島と山形の間にも「移籍」のパイプラインができつつあるのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)