CL優勝監督5人サポート…日本に来た名コーチ 監督初挑戦に構想「頭の中にありました」
横浜FM新監督のスティーブ・ホーランド氏が就任会見を実施
J1横浜F・マリノスの新体制発表会が1月11日、日産グローバル本社日産ホールで開催された。イベント後には新指揮官として招聘されたスティーブ・ホーランド氏の就任会見も実施。欧州名門クラブで培った“トップ・オブ・トップ”の経験を還元していくことへ意気込みを語っている。
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イングランド1部チェルシーに在籍した2009年から17年まで、8人の世界的名将と現場をともにしてきた。そのうち、カルロ・アンチェロッティ、ロベルト・ディ・マッテオ、ラファエル・ベニテス、ジョゼ・モウリーニョはUEFAチャンピオンズリーグ優勝監督。仕えたフース・ヒディングも前身の大会UEFAチャンピオンズカップを制している。
また、ホーランド氏自身もチェルシーのアシスタントコーチ時代に2度のリーグ優勝、FA杯とCL、UEFAヨーロッパリーグ制覇を1回経験した。
そんな経歴を振り返り、ホーランド新監督は「自分だったらどうしていくかという考えは常に頭の中にありました」と述べ、監督挑戦へ温めていた構想に触れた。そして、「このチームに落とし込んでいきたいなと思っています」とし、チェルシーに加え2016年から24年までイングランド代表ヘッドコーチとしても培ったノウハウで横浜FMを強化させることを誓った。
ただし、ホーランド氏は今回の横浜FMでの監督業がトップチーム指導初挑戦。これに対し、西野努スポーティングダイレクターは新体制発表会で「彼(ホーランド氏)の指導力をマリノスでどう体現するかはクラブにとって大きなチャレンジになる」と述べた。それでも、「(クラブの)フィロソフィーであるアタッキングフットボールを体現できる監督」「勝者のメンタリティーをしっかりと持った指導者」と強調し、新監督への信頼と期待を示している。
そのうえで、西野氏は新監督の脇を固める人物として、ヘッドコーチとして招聘したパトリック・キスノーボ氏にも言及。メルボルン・シティFC(オーストラリア1部)やトロワAC(フランス2部)でトップチーム監督を務めてきた人物をサポート役に据えることで「監督を支えてもらうと同時にクラブをリードしてもらいたい」と招へいの目的を明らかにしている。
クラブ哲学の継続と発展、さらに昨季9位からの復権へ、ホーランド新監督との新たな船出に期待が高まる。
(FOOTBALL ZONE編集部・山内亮治 / Ryoji Yamauchi)