アギーレ監督に暗雲、八百長の告発受理 「スペインサッカー史上初の裁判」

 

地元紙「マルカ」が報じる、「日本サッカー協会にも巨大な衝撃」

 

 日本代表のハビエル・アギーレ監督のスペイン1部レアル・サラゴサ監督時代の八百長疑惑を巡る告発が14日、スペイン・バレンシアの地方裁判所に受理された。スペイン地元紙「マルカ」が報じたもので、「スペインサッカー史上初の(八百長)裁判」と報じている。

 欧州と日本サッカー界を揺るがしていた疑惑はついに法廷に持ち込まれることが決まった。負ければ2部降格の可能性のあった2010-11年シーズン最終戦レバンテ戦で、クラブの会長、アギーレ監督、選手はレバンテ側に金銭を支払い、八百長試合を行ったと告発されている。

 記事では「この告発はメキシコやスペインリーグでプレーしている選手に加え、スペイン1部と2部リーグ、そして、日本サッカー協会にも巨大な衝撃を与えている。彼らの代表監督でもあるハビエル・アギーレも含まれているために、もちろん、日本でスキャンダルとなっている」と報じている。アギーレ監督を含む選手、幹部ら42人に対する捜査と事情聴取は2月からスタートするとされており、日本代表監督としての今後の活動に大きな支障をきたすことになる。

 アギーレ監督は16日のアジアカップ2戦目イラク戦を控え、この日ブリスベンで非公開練習を行った。この大会中は八百長疑惑に関する話題には触れないと宣言しているメキシコ人監督だが、1月末で終了するアジアカップが日本代表監督として最後の指揮となる可能性も否定できない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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