自陣から約40mドリブル→ダメ押し弾 “無失点”チームを撃破「異次元すぎ」「ずば抜けて上手い」
3-1で前橋育英が勝利を収めた
第103回全国高校サッカー選手権大会は1月11日、国立競技場で準決勝の前橋育成(群馬)と東福岡(福岡)が対戦した。今大会無失点で勝ち上がってきた東福岡を相手に、3得点で逆転。3-1で前橋育英が勝利を収めた。一気に流れを変えた7番ドリブラーMF白井誠也(2年)のゴールには大きな反響が寄せられている。
試合序盤から準決勝まで無失点で勝ち上がってきた東福岡に先手を取られる展開になると、前半11分にFW伊波樹生に得点を許してしまう。それでも後半3分、前線でボールを奪ったFW佐藤耕太(3年)が泥臭くゴール。東福岡の無失点記録を止めた。
勢いを取り戻した前橋育英は続く後半9分、左サイドでボールを持ったFWオノノジュ慶吏(3年)からアウトサイドパスで中の佐藤へ。狙いすました右足ミドル弾でネットを揺らし逆転に成功する。そしてその4分後、後半開始からピッチに立っていた白井がその才能を見せつける。
自陣からドリブルで持ち運び相手1人をかわす。スピードアップした白井は約40メートルほど運び、うしろから受けた相手のプレッシャーを跳ねのけ、右サイドのオノノジュにパス。そのままゴール前に走り込んだ白井がダイレクトで合わせてリードを広げた。個の力で打開したドリブルシーンには「ずば抜けて上手い」「ちょっと異次元すぎ」「ロナウジーニョみたい」「やばい」「輝いてる」など、白井を称える声が相次いでいる。
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