Soccer Magazine ZONE No,6 2014 Jun
本番前にもう一押し
5月12日、ブラジル・ワールドカップに臨む日本代表メンバーが発表された。6月14日に初戦を迎
える本大会へ向け、アルベルト・ザッケローニ監督が築き上げてきたチームが、いよいよ最後の仕上げに入る。同監督就任から約4年、約50試合をこなしたチームは、今どのような流れの中にいるのか、そして最後に必要な点は何なのか。2度のワールドカップ出場経験を持つ宮本特別編集長が分析する。
遠藤保仁(ガンバ大阪)”世界を驚かす”
遠藤保仁にとって3回目のワールドカップとなるブラジルは、高校時代に訪れプロの厳しさを学んだ思い出の地だ。前回のW杯開催地アフリカも、ワールドユースで結果を出し、プレーヤーとしての自信を得た場所。不思議なことにW杯開催地は、遠藤のプレーヤーとしての形成に密接に関わってきた。初めてブラジルの地を踏んでから18年。約束の地に戻って来た遠藤が進化した姿を見せるとき、彼は何を手にすることができるのだろうか。
今野泰幸(ガンバ大阪)”ラストマッチ”
今シーズン、今野泰幸は原因不明の不調にあえいでいた。持ち前のダイナミックなプレーが影を潜め、自信を失い、一時は代表落選さえ覚悟した。だが、アルベルト・ザッケローニ監督は今野を信頼し、ブラジル・ワールドカップを戦うメンバーに「コンノヤスユキ」の名前を入れた。果たして、今野は不調を脱し、本大会で輝くことができるのだろうか――。
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