日本人が欧州1部で起こした「奇跡」 窮地救うセーブ連発、“初受賞”に喝采「研究していた」

GK鈴木がMOMを受賞
イタリア1部パルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶は、現地時間1月5日のセリエA第19節トリノ戦でファインセーブを連発。0-0で引き分けた試合で、セリエAで初めて「マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)」を受賞した。22歳で進化を続ける鈴木は、現地の脚光を浴びている。
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鈴木は前半9分に相手FWチェ・アダムスがゴール正面から放った決定機のヘディングシュートを鋭い反応で弾き出すと、前半18分にもアダムスがゴール正面から打ったボレーシュートをファインセーブ。さらに後半アディショナルタイムには、相手MFカルロ・リネッティによる決勝ゴールかという際どいコースへのシュートを弾き出し、無失点で切り抜けた。
イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」では、この活躍について「今日のパルマの勝ち点1には、鈴木彩艶の存在が大きい。この日本人GKは天才的で、何度もチームのスコアを救った。前半のアダムスのシュートと、タイムアップ間際のリネッティの強烈なシュート。この日本人GKはパルマに来て以来最高のパフォーマンスを見せ、この試合の最優秀選手賞は当然、彼に贈られた。試合終了後、リネッティのシュートへの奇跡を起こした数分後、ピッチ上で受賞した」とされた。
今季にセリエBからの昇格組であるパルマに加入した鈴木にとって、これがリーグ19試合目で初のMOM受賞。試合後に中継を担当したスポーツチャンネル「DAZN」に対して鈴木は、ファインセーブ連発のゲームについて「アウェーで良い勝ち点1を取れた。難しい試合だったけれども、とても嬉しい。本当に試合に集中できて、結果に表れた」とコメント。そして、アダムスからの2つのセービングについて「良い準備ができていたし、研究していた」と話した。
鈴木のビッグセーブがなければパルマの敗戦は濃厚なゲームだった。勝ち点19で14位につけるパルマだが降格圏最上位の18位レッチェとは勝ち点2差だけに、この勝ち点1を奪ったセービングはチームにとっても大きな価値を持つものになった。