柴崎のテネリフェ加入からデビューまで約2カ月… クラブは適応に苦戦した理由を説明しない方針

スペイン紙は第32節オビエド戦で初先発した柴崎の働きを評価

 テネリフェのMF柴崎岳は現地時間2日のリーガ・エスパニョーラ2部第32戦オビエド戦でスペイン移籍後初のスタメン出場を果たして1-0勝利に貢献。スペイン最大手紙「マルカ」はこの一戦の柴崎について特集している。

 

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 終盤戦のこのタイミングで、柴崎はデビューを果たすことになった。この日2列目の左サイドでプレーした柴崎はゴール、アシストという明確な結果こそ残せなかったものの、これについて同紙は「ホセ・ルイス・マルティ監督はガク・シバサキに賭けて、その切り札は機能した。日本人プレーヤーは試合のカギを握った」と一定の働きを見せたと評価した。

 また柴崎は後半35分に交代したが「彼はベンチに戻る際に拍手し、スタジアムもスタンディングオベーションで応えた」とスタジアムの様子も記述。「昇格争いのなかで得た貴重な勝利に対して、満足感を漂わせていた」とも書き、柴崎の「スタジアムでファンの人々がとても勇気づけてくれました。それは(観客数の)1万7000人以上に見えました」とのコメントも紹介している。

 同紙では昨年12月のFIFAクラブワールドカップ(W杯)決勝でレアル・マドリード相手に決めた2ゴールについて振り返りつつ、移籍後の試合で初めて柴崎がメディアに対して話したことにも言及。その一方で、加入からデビューまで約2カ月かかった理由について、クラブは説明しない方針であることも付け加えている。

 クラブW杯から移籍直後のコンディション不良と様々な形でメディアが騒いだ感がある柴崎の周辺だが、いよいよサッカー選手としての本分に注目が集まり始めている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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