勝利した主将も涙 プレミア王者と“決戦”、ただならぬ思いが交錯…「高校サッカーは最高ですね」
大津に勝利した流経大柏が準々決勝へ
第103回全国高校サッカー選手権大会の第3回戦が各会場で1月2日に行われた。フクダ電子アリーナ2試合目には優勝候補の2校である流経大柏(千葉)と大津(熊本)が登場。優勝候補同士の熱い戦いは2-1で流経大柏が勝利したなか、主将のDF佐藤夢真もピッチで涙を見せた。
両校ともに高円宮杯プレミアリーグ所属の強豪。EASTで4位の流経大柏、そしてWESTで首位、ファイナルで全国制覇を収めた大津の注目カードとなった。「決勝戦ではないんですけど…。選手たちも大津を意識してやっていた」と流経大柏の榎本雅大監督が話すように、王者へ立ち向かう気概は十分だった。それゆえに、勝利後にキャプテン佐藤の涙腺も緩んだのだろう。
前半36分、FW山野春太がカウンターで抜け出し見事なトラップからファーサイドのネットを揺らした。1点リードでハーフタイムを迎え、後半はさらにプレミア王者・大津の圧が強まる。ボールを握られる時間の多かった流経大柏だが、持ち前のスピードと、粘り強い守備で中盤を制圧させなかった。同14分に1点を返されるも焦らず、その14分後にはFW粕谷悠が豪快なボレー弾を突き刺し、流経大柏が大津に競り勝った。
試合後に榎本監督は、「高校サッカーは最高ですね!気持ちいい。彼らもいい顔していたね」と、勝利の充実感を感じ取っていた。「プレミアだと結構持っていかれる試合が多かったが、あれだけ強度を(耐えた)。選手たちが一番成長したところですね」と、選手権でさらに一皮むけた選手たちを賞賛。今年2度目の“王者”を目指した大津の選手たちも涙を流していたが、激戦を制し涙腺が崩壊した“勝者”の姿もあった。
(FOOTBALL ZONE編集部)
page 1/1