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日本人監督が中国リーグに挑戦「期待できそう」 Jでは育成手腕に定評も…「合わないかも」
篠田善之氏が南通支雲の監督に就任
中国甲級リーグ(2部リーグ相当)の南通支雲は1月1日、篠田善之新監督の就任を発表した。新たな日本人指揮官の挑戦に、中国国内では期待と不安、双方の声が広がっている。
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篠田氏は1971年生まれの現在53歳。2004年に現役を引退すると、ここから指導者としてのキャリアをスタートさせる。アビスパ福岡を皮切りに、FC東京、清水エスパルスを経て、直近2年間はヴァンフォーレ甲府の監督を務めていた。
甲府時代にはJ2ながら、天皇杯王者としてACLに参戦しグループリーグを突破。その際に中国の浙江FC(前年中国超級リーグ3位)と1勝1敗、特に国立競技場で行われた一戦では4-1で大勝している。
そのため、浙江サポーターからはSNS上に「あの時の甲府の監督か。浙江が大敗した相手、期待できそうだ」との反応が。またその実績から、名門クラブの山東泰山監督候補に名前も挙がっていたとされ、「山東の監督候補にもなった人だ、期待したい」と前向きな反応も見られている。
一方で、中国リーグでは近年、高畠勉氏(23年武漢三鎮監督)、黒崎久志氏(24年青島西海岸監督)など日本人指揮官が増えているが、多くは1年かそれ以内で結果を出せず退任している。そうした背景もあり、次のように先行きを不安視する声もあった。
「日本人指導者は育成には良いが、ポゼッションや技術面を重視する。そのため中国ではトップチーム監督は合わないかもしれない」
「日本人指導者は優秀だが、中国人選手はそもそもの基礎技術が足りない。だから合わないかもしれない」
南通は2014年にクラブ創設、23年に超級リーグ(1部リーグ)昇格。1年目こそ残留したが、昨季リーグ戦では最下位に終わり2部に降格した。昨年末には甲府と提携を結んでおり、篠田監督就任もそのプロジェクトに関連した動きと見られる。
中国リーグは近年財政難の影響から、クラブ解散や給与未払いなどのネガティブなニュースは多い。しかし今回、ファンは「南通は強いチームじゃないが、給与未払は発生したことがない。またJクラブと提携して日本人指導者を招聘、クラブの未来は明るい」と期待。南通はクラブ初の日本人指揮官の下、超級リーグ(1部)復帰を目指す。
(FOOTBALL ZONE編集部)