高校サッカーで「驚くべき戦略」 海外熱視線…トリック珍プレーに驚き「奇妙なゴール」
高川学園(山口)の奇策「トルメンタ」が海外に反響
第103回全国高校サッカー選手権の2回戦で生まれたトリック珍プレーに海外メディアが注目。日本でも話題を集めた奇策からのゴールシーンに脚光を当て、「日本の若き才能が、素晴らしいゴールを決めるための驚くべき戦略を思いついた」と熱視線を注いでいる。
コロンビアのスポーツメディア「futbolred」が注目したのは、高川学園(山口)の奇策シーンだ。昨年12月31日に行われた2回戦の青森山田(青森)戦、セットプレー時に複数人が手をつなぎながら輪になって回転する「トルメンタ」(スペイン語で嵐を意味)と名付けられた珍セットプレーを選手たちは選択。第100回大会でも話題になったが、今大会でもそのトルメンタを活用しゴールが生まれた。
前半7分、右のコーナーキック(CK)を得た高川学園。ペナルティーエリア内で4人の選手が円となって手をつなぎ、くるくると回転する。CKキッカーのMF松木汰駈斗から、DF柿本陽佑にショートパスで渡すと、中央へクロスを供給。これは左ポスト直撃となったが、そのこぼれを詰めて最後はFW大森風牙がネットを揺らした。
世界でも滅多に見られないトリックプレーとあって、「futbolred」は「日本サッカーの若き才能が何千人ものファンの前に姿を現し、才能と想像力が豊かであること、そしてその種が世界中で成長し続けることが保証されていることを明らかにし、センセーションを巻き起こしている」と、珍事象としてピックアップした。
記事では「犠牲者は現在のチャンピオンである青森山田だった。彼らは誰をマークすればよいか分からず、選手の気を散らすことで集中力を欠いた」と、その奇策が奏功したことを指摘。前回大会王者の青森山田に2-1で勝利した高川学園の「トルメンタ」は海外にも反響が及んでいた。
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