ミラン、イタリア杯8強へ 本田ライバルのチェルチが先制アシストの活躍

 

インザーギ監督「あのゴールは彼に捧げられるもの」

 

 ACミランのイタリア代表MFアレッシオ・チェルチが13日のイタリア杯5回戦サッスオーロ戦で新天地初先発。日本代表FW本田圭佑とポジションを争うライバルは前半38分にクロスでFWジャンパウロ・パッツィーニの先制点をアシストし、ミランの同杯8強進出に貢献した。

 アトレチコ・マドリードから期限付き移籍で加入したチェルチが1月の移籍3試合目で待望のチャンスをつかんだ。

アジアカップ参戦中で不在となった日本代表FW本田圭佑の定位置だった右ウイングで先発したチェルチは前半38分にタッチライン際でボールを受けると3タッチ後に左足を一閃。このクロスにパッツィーニが飛び込み、豪快な右足ボレー弾を決めた。

「チェルチに関して驚きはない。トリノで30分間プレーした後で、今日は先発で起用した。あのゴールは彼に捧げられるものだ」

 フィリッポ・インザーギ監督は獲得を熱望したアタッカーの躍動に笑顔を浮かべていた。

 昨季トリノで13得点を決めたチェルチはこの日、後半37分までプレー。アトレチコでは出場機会を失っていたが、試合勘は徐々に回復している様子だ。一度はPKで追いつかれたが、オランダ代表MFナイジェル・デヨングの強烈なシュートで勝利を手にした。

 これまで出場機会が多くなかったパッツィーニは1得点とアピール。チェルチもミラン初アシストと前線は活性化している。イタリア国営放送RAIで指揮官は「前線に人材は多い。メネズ、パッツィーニのクオリティはわかっている。チェルチ、メネズ、エルシャラウィ、パッツィーニ、ボナベントゥーラ、ニアン、我々には多くの人材がいるので、幸せだ」と語った。

 本田が離脱している間、後半戦勝ち星がなかったが、3試合目にして白星を手にしたミラン。最大のライバル、チェルチも躍動し、オーストラリアで戦う「背番号10」もうかうかとしていられない状況となっている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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