観客席で妹が号泣「僕の事好きなんです」 J1内定DFが“逆取材”「母は泣いてないですよね?」

静岡学園が高知に勝利して3回戦へ【写真:徳原隆元】
静岡学園が高知に勝利して3回戦へ【写真:徳原隆元】

川崎内定のDF野田裕人の出場時に妹の陽菜さんが中継映像に

 第103回全国高校サッカー選手権の2回戦が12月31日に各地で行われ、浦和駒場スタジアムでは静岡学園(静岡)と高知(高知)が対戦した。2-0で静岡学園が勝利を収め3回戦進出。試合後、J1川崎フロンターレ内定のDF野田裕人が取材陣に“逆取材”する場面もあった。

「泣いていたらしいですね(笑)」

 後半12分の野田投入直後、中継映像がスタンドに切り替わるとそこには涙を拭う7歳下の妹の陽菜(ひなの)さんの姿が。妹の涙の理由が分からないと困惑する野田は「僕の事好きなんです」と一言。冗談っぽく聞こえたが「マジです(笑)」と畳み掛けていた。

 ちなみに中継映像にはお母さんの姿も映り込んでいたが、そう伝えると「お母さんは泣いてないですよね?」と重ねて質問。泣いてなかったと伝えると「良かったです。お母さん泣いていたら説教しないといけなかったです(笑)」と取材陣を笑わせた。

 なお、野田のアシストで2点目が決まると中継映像は再度スタンドに切り替わり、お父さんと2歳年下の弟さんの姿も。そのお父さんは野球をやられていたそうだが、野田は好きだったサッカーをやらせてもらえたことを感謝していた。

「(父は)野球なんですけど、僕がサッカーやりたいってサッカーをやらせてもらいました。本当は野球をしてほしかったのかもしれませんが、好きなことをやらせてもらえました」

 サッカーに打ち込んだ長男の野田の影響で3兄弟ともサッカーをしているとのことで、泣いていた小学生の妹さんは「なんか、うまいらしいです」と笑顔を見せていた。

(江藤高志 / Takashi Eto)



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江藤高志

えとう・たかし/大分県出身。サッカーライター特異地の中津市に生まれ育つ。1999年のコパ・アメリカ、パラグアイ大会観戦を機にサッカーライターに転身。当時、大分トリニータを率いていた石崎信弘氏の新天地である川崎フロンターレの取材を2001年のシーズン途中から開始した。その後、04年にJ’s GOALの川崎担当記者に就任。15年からはフロンターレ専門Webマガジンの『川崎フットボールアディクト』を開設し、編集長として運営を続けている。

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