久保建英「見据えていかなきゃ」 日本代表の”マッチメイク”に持論「アジア予選で戦えない相手と」
JPFAアワードが27日に開催
日本プロサッカー選手会(JPFA)は12月27日、都内で「JPFAアワード2024授賞式」を行い、スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表FW久保建英が、JPFAアワード最優秀選手賞を受賞した。JPFA所属の選手投票で選ばれる栄誉ある賞を受賞した久保は、日本代表のマッチメイクについての希望を語った。
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2024年の印象に残っている試合について、久保1-2で日本が敗れたアジアカップ準々決勝のイラン戦を挙げた。「代表だと、やっぱりアジアカップで負けてしまった試合がすごく個人的には印象に残っています。最後は交代して、ベンチで見ていたんですけれど、終わる時はやっぱりあっけないなというか。あまり言葉には表しづらいんですけど一瞬で終わってしまうので、よりトーナメントの1試合1試合を大事にしていきたいなと思っています」。
この2月のイラン戦以降、森保ジャパンは1試合も負けていない。北中米W杯アジア最終予選は5勝1分けでグループBを独走しており、来年3月にも開催国を除いて世界最速でW杯本大会出場を決める可能性がある。元日本代表DF吉田麻也氏に「今後の日本代表をどうしていきたい?」と問われた23歳の久保は、本大会での飛躍を目指してある願望を口にした。
「今回、幸いにも予選突破が早く決まりそうなので、ほかのところを考える余裕があればの話ですが、その先のところも今のうちから見据えていかなきゃいけないと思っています。特に(W杯出場が)決まったあとのW杯までのマッチメイクのところは、僕らはどうしようもないですが、そこでは格上の相手と戦って、自分たちの現在地(を把握する)じゃないですけど、できるだけアジア予選で戦えない相手と戦いたい。本番を想定してじゃないですけど、今回はレギュレーションも変わって(出場)チームも増えて、3か国(メキシコ、アメリカ、カナダが開催国)で試合をする。吉田選手がプレーしているアメリカでも、横に移動すれば10時間くらいの移動があったりする。そういった環境での試合も組めたらなと個人的には思っています」
20代前半にしてW杯出場を決めた後のことを考えられていることからも、いかに久保が森保ジャパンで重要なポジションにいるかが伺える。そんな久保だが、「2024年の最優秀選手を選ぶとしたら?」という問いには、「仲が良いというのは置いておいて、守田英正選手」と、ポルトガル1部スポルティングで活躍するMFの名を挙げた。
その理由については「チーム、監督ともにすごい飛躍の年だったと思います。チャンピオンズリーグ(CL)でも台風の目で、マンチェスター・シティに勝ったり旋風を巻き起こしていたり、(リーグ戦でも)10何連勝したりしていた。今は監督が代わって難しい時期に入っていると思いますけど、シーズンを通して見たら、代表でも一番中心選手でやっていますし、チームでも中心選手でやっていて、すごい飛躍の年だったのかなと個人的には思っています」と、ポルトガルリーグで2連覇を果たす中心となり、日本代表でも重要な役割を果たしている守田を称賛した。
(河合 拓 / Taku Kawai)