まだ19歳なのに「日本人離れ」…元代表も唖然 欧州“逸材FW”の衝撃“ニアぶち抜き弾”【見解】

NECナイメヘンの塩貝健人【写真:Getty Images】
NECナイメヘンの塩貝健人【写真:Getty Images】

「スピードもあって、日本人離れしたストライカーという印象」

 残り数日となった2024年。サッカー界では数々の印象的なシーンが生まれた。オランダで衝撃的な欧州移籍後初ゴールを決めたのが、NECナイメヘンのU-19日本代表FW塩貝健人。慶大1年生だった1月に特別指定選手で横浜F・マリノスに加入し、7月には海を渡った19歳の一撃にファンも「やっぱり化け物」「スケール感すごい」と沸き上がった。

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 10月29日に行われたオランダ・カップ1回戦に後半33分から途中出場した塩貝。同点で迎えた延長前半13分、味方が頭で送ったパスに抜け出し、相手DFを武器のスピードで置き去りにした。右サイドを駆け上がると、右足を一閃。クロスをケアしていた相手GKのニアサイドをぶち抜いて、見事な決勝ゴールを決めたのだった。
 
 元日本代表でジュビロ磐田、ベガルタ仙台でプレーした太田吉彰氏は、この衝撃的なゴールを改めて振り返り「すごいですね」と一言。「トップスピードに行く判断の速さが一番すごかった。競り合った後のファーストタッチの時点で、中の状況をしっかりと確認し、キーパーの位置、味方の位置を確実に把握している」と、その状況判断の精確さを分析する。

 駆け上がる時点でニアサイドが空いていることを分かっていた上で狙い澄ましたシュート。「相当の自信がないとできないプレー。ストライカーとしては第一優先がシュート、ゴール。映像を見たときに一瞬、外国人選手かと思ったくらいです。スピードもあって、日本人離れしたストライカーという印象。すごい選手ですね」と、19歳の大器の持つポテンシャルを高く評価した。

 世代別代表にも選ばれてきた塩貝。2025年にはチリでU-20ワールドカップが開催される予定で、その大会に挑むU-20日本代表の中心としても期待されるストライカーだ。弱冠19歳でオランダ1部での衝撃デビューを飾った塩貝の今後の活躍が楽しみだ。

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太田吉彰

おおた・よしあき/1983年6月11日生まれ、静岡県出身。ジュビロ磐田ユース―磐田―仙台―磐田。J1通算310試合36得点、J2通算39試合4得点。トップ下やFW、サイドハーフなど攻撃的なポジションをマルチにこなす鉄人として活躍した。2007年にはイビチャ・オシム監督が指揮する日本代表にも選出。2019年限りで現役を引退し、現在はサッカー指導者として子どもたちに自身の経験を伝える活動をしている。

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