カリアリの18歳北朝鮮人FWがセリエAデビュー 同国選手として欧州5大リーグ初出場
3月に加入したハン・グァンソンが、パレルモ戦に途中出場し歴史作る
3月11日にカリアリに加入した北朝鮮国籍のFWハン・グァンソンが、2日の敵地パレルモ戦で試合終了間際に途中出場し、セリエAデビュー。欧州5大リーグでプレーした史上初の北朝鮮人選手となった。
ハン・グァンソンは3-1で勝利した一戦の後半41分から、念願のセリエAのピッチに足を踏み入れた。これまでスイスやロシアのクラブに在籍し、プレーする北朝鮮人選手はいたが、セリエAではこれが第1号となった。1998年生まれの18歳で身長178センチ、体重70キロのハン・グァンソンは、2014年のAFC U-16アジア選手権の優勝メンバーで、翌15年のFIFA U-17ワールドカップ(W杯)にも出場している。
イタリア地元紙「ラ・レプブリカ」によれば、カリアリのマッシモ・ラステッリ監督は「彼は相当興味深い選手だ。彼には偉大なクオリティーがある。本当にスピードがある。(マルコ・)サウが疲れ切って、我々にはFWが必要だったので彼を投入することに決めた。彼は貢献してくれた」と、デビュー戦でのパフォーマンスを讃えたという。
現在はACミランFW本田圭佑、インテルDF長友佑都という日本人選手がミラノの2クラブに所属しているが、今後は多くのアジア人選手がセリエAの舞台に足を踏み入れるのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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