ミラン番記者が本田の在籍3年半を「不運」と総括 「もっと起用し、もっと称賛できた」
モンテッラ監督によって「本田は炎上した」
モンテッラ監督の視界に、背番号10の姿は入っていないとヴィンチ記者は指摘する。本田は今季、元U-21スペイン代表FWスソとの右ウイングでの定位置争いに敗れベンチ要員となっているが、エースは現在、負傷離脱中。代役としてエバートンから今冬に期限付き移籍で加入したスペイン代表FWジェラール・デウロフェウが出場しているが、ヴィンチ記者はペスカーラ戦においては本田の起用が勝ち点3獲得に向けた解決策になった可能性もあるという。
「本田には何が足りないのか。デウロフェウの1対1の強さ、スピード、強引な突破力だろうか。個人的には、本田に足りないものはないと思う。だがモンテッラ監督は、本田を使いたくないというコンセプトを半ば確立してしまっている。全く評価していない。本田に好意を抱けないのかもしれないね。モンテッラ監督の選択により、本田は最後に炎上してしまった。ブルチャート(焼け焦げ)だ」
昨季まで囁かれた契約延長話は、完全に消滅してしまった。今季限りで退団となる本田のミラン“ラストイヤー”は炎上してしまったと、ヴィンチ記者は寂しげに締め括っていた。
【了】
倉石千種●文 text by Chigusa Kuraishi
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images