ミラン番記者が本田の在籍3年半を「不運」と総括 「もっと起用し、もっと称賛できた」

「本田がもしペスカーラ戦に出ていれば…」

 2013-14シーズンの終盤と14-15シーズンの序盤戦において、本田は特筆すべき活躍を見せていたという。インザーギ政権では、開幕からのリーグ戦7試合で6ゴールと爆発したが、それ以降、2日に行われたペスカーラ戦までの約2年5カ月間のリーグ戦で決めたゴールは、昨季第25節ジェノア戦(2-1)でのわずか1ゴールのみ。栄光の背番号10を託された選手とは思えない沈黙を、長きにわたって続けている。

 赤字経営で近年補強に苦しみ続けてきたミランは、3シーズン連続で欧州カップ戦への出場を逃している。ルート・フリット、デヤン・サビチェビッチ、マヌエル・ルイ・コスタといった当代の名手が10番をつけた黄金期のミランでは、本田がミランにやってくることはできなかったが、暗黒時代のチームでは役割が存在したという。

「黄金時代ではなく今のミランなら、本田の居場所はあったし、プレーもできたと思う。もっと起用して、役に立たせることができたのではないか。人々は、もっと彼を称賛することができたと思う」

 本拠地のサポーターからブーイングも浴びせられる本田の悲しい結末の理由は、戦略家として評価の高いモンテッラ監督の登場によってもたらされた。

 「本田を評価しない理由? 全てはモンテッラの選択だと思う。なぜ本田を起用しないのか、私には分からない。(冬の)移籍市場でニアングを売って、デウロフェウを獲得した。デウロフェウの獲得も、私にはよく理解できない。ペスカーラ戦での彼のプレーもあまり気に入らなかった。ドリブルばかりやり過ぎていたからね。

 あくまでも仮定の話だが、本田がもし今日の試合に出ていれば、ロングシュートで試合を決めて、ミランを勝たせることができていたかもしれない。それなのにモンテッラ監督は、本田に全く見向きもしていない」

 

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