練習の厳しさに怖気づいたのではなく…

　そうした状況もあってシメオネ監督はマラガ戦で先発した選手のうち、MFパルティ以外の10選手を室内でのトレーニングにとどめた。前述した負傷者の多さもあって、ピッチ上で下部組織の選手たちと練習したのはDFゴディンやMFコレア、FWカラスコら7選手だけだったという。

　つまり、指揮官の練習の厳しさに選手が怖気づいたわけではなく、むしろシメオネ監督が選手のコンディションを見極めたうえでの判断だった。2強を差し置いてのリーガ制覇や二度のCL決勝進出を果たした強面の闘将だが、優しさと知性も兼備している証拠と言えるだろう。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images