欧州名門で日本人MFがクラブの”顔”に「いかにすごいことか」 “豪華選手”を退けセンター「熱い」【24年厳選】

リバプールの遠藤航【写真:ロイター】
リバプールの遠藤航【写真:ロイター】

遠藤がセンターを飾った決戦前の画像に再脚光

 日本代表が初めてワールドカップ(W杯)の出場権を獲得した時、海外のリーグでプレーしていた選手は1人もいなかった。それから26年が経って状況は大きく変化。今では欧州のほとんどのリーグで日本人選手が活躍している。2024年のサッカー界では数々の反響シーンがあったなか、今回は超名門に籍を置く日本代表のキャプテンMF遠藤航が、世界に名を轟かすスタープレーヤーたちと描かれた絵のなかで堂々のセンターを務めた話を振り返る。

 2023-24シーズンにドイツ1部シュツットガルトから、世界有数の名門クラブであるイングランド1部リバプールへ移籍した遠藤。加入直後こそ出場機会を得られなかったが、徐々に当時監督のユルゲン・クロップ氏の信頼を掴み、公式戦44試合に出場して3得点1アシストを記録した。

 そんな遠藤があらためて、凄いクラブにいることを感じさせた一枚の絵がある。3月31日の第30節ブライトン戦前にクラブが公式X(旧ツイッター)で公開した画像。代表ウィーク明けの試合に向けた画像のなかには、キャプテンのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、ハンガリー代表MFドミニク・ソボスライ、アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスの姿もあったが、センターに配置されていたのが日本の誇る“デュエル王”遠藤だった。

 SNS上では「センターにLEGENDOワタルがいて泣く」「遠藤センターは熱い」「真ん中にいるのスゲェ」「いかにすごいことか」「かっこいい」と大きな反響を呼んだ。なお、この試合で遠藤は後半43分までピッチに立ち、2-1の勝利に貢献している。

(画像はリバプールの公式Xより)
(画像はリバプールの公式Xより)

 2024-25シーズンに入ってからリバプールはアルネ・スロット監督が新たな指揮官に就任した。そのなかで遠藤はなかなか出場機会を得られていない。それでも12月18日のカラバオカップ準々決勝のサウサンプトン戦(2-1)では今シーズン初のフル出場を果たして、チームの2-1の勝利に貢献した。しかも遠藤は本職のボランチではなくセンターバックとしてプレー。さらにキャプテンのファン・ダイクが欠場し、キャプテンマークを巻いていたイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドが前半でベンチに退くと、後半は遠藤がキャプテンマークを巻いた。2024年の後半戦、クラブでは難しい時間を過ごした遠藤には退団の噂も付きまとうが、2025年は再び出場機会を増やしていきたいところだ。

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