なでしこ新監督、長谷川唯を絶賛「大好きです」 傑出データ交え力説した司令塔の魅力
ニールセン新監督、なでしこ中心選手の長谷川が持つ人間性&実力に賛辞
日本サッカー協会(JFA)は12月18日に東京都内でなでしこジャパン(日本女子代表)のニルス・ニールセン新監督の就任会見を行った。史上初の外国人監督となったニールセン氏は、前職でイングランドのマンチェスター・シティ女子チームのテクニカルダイレクター(TD)を務めていたこともあり「唯さんのことは大好きです」と、主力になるであろうMF長谷川唯について人間性を絶賛しつつ、イングランドのリーグ内で傑出しているデータも挙げた。
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グリーンランド出身でデンマーク国籍のニールセン新監督はデンマーク女子代表、スイス女子代表の監督を歴任し、2023年から長谷川唯らがプレーするシティ女子チームのTDを務めていた。今ではDF清水梨紗やGK山下杏也加、MF藤野あおばも合わせて4人がプレーしているが、「シティで仕事をしているなか、スタイル的に日本人選手がフィットしていたので、彼女たちの移籍にも関わることができた」と、そのプレースタイルについて語る。
中でもシティ、なでしこジャパンの双方で中心選手としてプレーする長谷川について「唯さんのことは大好きです。シティでの契約更新時に私も関わらせてもらう良い体験をさせてもらった。それには理由がある」と笑顔を見せ「まずは人格が素晴らしい。言葉が少ないながらもピッチ上、チームの中でも強い存在感を見せられる」と、メンタリティーの部分について話した。
そのうえで「彼女はあまりタックルをしない。でも、今シーズンのイングランド女子リーグで相手からボールを奪う回数が多い選手になった」と、データを交えて長所を紹介した。ボール回りの技術がピックアップされることの多い長谷川だが、イングランドでは戦術眼や優れた読みを発揮していると言えるだろう。それだけに「ずっと彼女と一緒に仕事をしたいと思っていた」と話す。
イングランドを含む欧州、米国、日本国内リーグと主要なところでは3つの地域に分かれる日本女子選手たちを選考して代表活動をすることになるニールセン新監督だが、新たなチームの屋台骨としてプレーと人格を絶賛する長谷川が据えられることが有力なのは間違いなさそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)