吉田沙保里のタックル「受けたくなかった」 引退試合の主役は回避…“被害者”決定は前日夜中

松井大輔が吉田沙保里とのやりとりを明かした【写真:Noriko NAGANO】
松井大輔が吉田沙保里とのやりとりを明かした【写真:Noriko NAGANO】

松井氏が吉田さんのタックル裏話を語る

 2023年シーズンで現役を退いた元日本代表MF松井大輔氏は、12月15日にニッパツ三ツ沢球技場で引退試合「Le dernier dribble-~STARSEEDS SPECIAL MATCH」と実施した。元女子レスリング日本代表の吉田沙保里さんが香川真司へタックルを見舞う衝撃のシーンもあったなか、“被害者”を誰にするかは試合前日に決まったという裏話を松井氏が明かしている。

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 日本代表としても国際Aマッチ31試合1ゴールを記録する松井氏。「MATSUI FRIENDS」と「JAPAN DREAMS」の2チームに豪華なメンバーを呼んで引退試合を行った。試合の後半終了間際には、ペナルティーエリア内で吉田さんが香川へ激しいタックルを実行。PKが「JAPAN DREAMS」に与えられ、キッカーは松井氏の戦友である駒野友一氏が務めた。

 松井氏が企画した「フィナーレ」。かつて2010年南アフリカワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦、パラグアイ戦のPK戦の3人目のキッカーを務めた駒野氏は、クロスバーに当てて失敗していた。その“払拭”の場を駒野氏に用意した。

「小学6年から駒野とは一緒にサッカーしてきました。引退試合は彼まだやれてないですよね。早めにあのPKを払拭できればと企画しました。本当は外しても良かったんですが、彼はやっぱ上手くなりましたね」と、松井氏は試合後に会場の笑いを誘った。

 女子レスリング個人で世界大会16連覇、個人戦206連勝を記録し、国民栄誉賞も受賞した「霊長類最強女子」の吉田さんのタックルを受けたのは香川。松井氏は試合後の会見で「自分は受けたくなかった」と本心を明かした。タックル受け身の担当が決まったのは「最終的に(香川)真司がやってくれるということで、試合前日の夜中に決まりました」と経緯も明かしてくれた。

 また、前日の14日には中村憲剛氏の引退試合も行われていたが、その際も吉田さん見事なタックルで会場を沸かせた。だが松井氏は「昨日の中村(憲剛)の試合で吉田さんがタックルするとは思っていなかったです。2度目になってしまいましたね」と裏話も披露。PKキックの場面では駒野氏に「当てるなよと言っておきました。本人は『それの方が緊張する』とは言っていましたけど」と、苦笑いしながら戦友との会話を思い起こしていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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