「現役時代から『私もサッカーしたい』『お客さんの前でプレーしたい』と言っていた」

　2022年に現役を引退したサッカー元日本代表DF槙野智章氏の引退試合「槙野智章 大感謝祭〜1日限りのワッショイ劇場〜」が12月14日、ノエビアスタジアム神戸で行われた。試合終了間際には妻で女優の高梨臨さんが登場。やり直しでPKを決めて会場を沸かせた。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信！　簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

　日本代表や広島、浦和でチームメートだった選手が集った「槙野JAPAN」が2点をリードして迎えた後半アディショナルタイム。チームがPKを獲得すると、本田圭佑監督が選手交代を告げた。背番号「10」のユニホームで登場したのが高梨臨さんだった。スタジアムが騒然となる中で、高梨さんは槙野さんに代わってキッカーを務めることになった。

　高梨さんの放ったシュートを一度は「神戸STARS」のGK前川黛也が止めてしまったが、前川が先に動いたとして主審の村上伸次さんによってやり直しに。大幅にスポットが近くなった2度目で高梨さんがゴール左隅に決めた。場内は大盛り上がりとなり、夫婦でゴールパフォーマンスも披露した。

　試合後の会見に臨んだ槙野さんは高梨さん登場の舞台裏を明かした。「現役時代から『私もサッカーしたい』『お客さんの前でプレーしたい』と言っていたので、引退試合で叶えてあげたい、と時間とタイミング見計らっていました」と、高梨さんの夢を叶えるために計画していたことだと説明した。

　フットサル場を借りて2人で練習に励むなど、この日に向けて準備を重ねてきた。ただ、前川がPKを止めたのは完全にアドリブだったという。“お祭り男”らしく、スタンドの笑いも誘うことにも成功し「僕も楽しめましたし、プレーした選手、ファンサポーターが楽しかったと言ってもらったので100点かなと思います」と、笑顔で1日を振り返っていた。