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トライアウト初挑戦の裏側「モチベーションなかった」 実力者FWに訪れた“心境の変化”
千葉を契約満了になったFW高木俊幸が参加
2024年JPFAトライアウトの1日目が12月11日に栃木県内で開催された。午後の部には浦和レッズやセレッソ大阪で活躍したジェフユナイテッド千葉FW高木俊幸が参加。トライアウト後の取材で高木は「正直最初はあまり出たいというモチベーションはなかった」と明かしたが、心境の変化にも触れている。
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全員がプロサッカー選手の高木3兄弟の長男・俊幸は、東京ヴェルディの下部組織出身でその後トップチームに昇格。清水エスパルス、浦和、C大阪を経て22シーズンに千葉に加入。移籍初年度は29試合3得点を記録も、昨季は20試合ノーゴール。今季も12試合の出場のみにとどまり、先月3日に契約満了が発表されていた。
そして11日のトライアウトに参加し随所で好プレーを見せたなか、取材で「少しでも可能性を広げたい。自分のプレーを見てもらいたいという思いで出た」と、出場した理由を言及している。
しかし最初はそこまで気持ちがノッていなかったという。「正直最初はあまり出たいという、よっしゃ出ようというモチベーションはなかった。けどやっぱり自分の立場を分かっていたし、頑張らないといけないと思ってました」と出る前の心境を明かした。
実際にトライアウトに参加し、「思ったよりは雰囲気は凄く良かった。自分は初めてでしたけど、周りからは『殺伐としていてなかなかないよ』と聞いていたが、その辺はすごく周りの選手に恵まれていた。一体感とかみんなで勝ち取ろうという雰囲気はあって周りに助けられました」と明かすように、フルコートのゲーム形式を行う前には、同じチームのメンバーが一人ずつ、自己紹介をして盛り上がる場面もあった。
千葉から契約満了を伝えられた際には、「自分としてはいろんな結果とか踏まえて自分にとっては妥当だったなと受け止めていますし、自分の実力不足だと思うのと、まだまだ自分の中で体的な部分とか、持っているものを出せる部分がある中で、結果の部分でどうしても噛み合わなかったのが大きな要因となってしまった。そこの部分が噛み合っていたら違った未来があったのかなと思います。ただ選手なので当然(結果が)ついてくるところを踏まえて、そこは実力かなと思います」と語った。
今は冷静に自分の置かれている状況や、今すべきことなどを分析していた高木。プロ16年目を終え、来年には34歳になるベテランアタッカーが来季はどのクラブのユニフォームを着てプレーをするのか注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)