400超のスポンサー、地域密着、初年度3位…町田の躍進に海外注目「我が国もそうならないと」
中国中央テレビのサッカー番組で町田のインタビューが放送
中国中央テレビ(CCTV)のサッカー番組「足球之夜」で12月7日、J1のFC町田ゼルビアが取り上げられた。クラブ幹部や選手のインタビューが番組内で紹介されたところ、その内容に中国国内で反響が寄せられている。
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今回のインタビューでは、まずフットボールダイレクターを務める原靖氏が登場。町田や日本サッカーの発展に触れたうえで、日中両国のサッカーの違いや差についても言及した。そのなかで、原氏は「町田には400以上のスポンサー企業がいる」と発言したほか、Jクラブライセンス交付規則の財務基準で規定されている「3期連続赤字の禁止」についても説明した。
原氏の発言に対し中国のファンからは、コスト高の割に収益性が低い中国プロリーグの現状を嘆く声があがっている。
「地域と密着したクラブこそが健康だ。我が国のクラブもそうならないといけない」
「町田の年間予算では、中国2部でも足りない」
「日本のサッカー産業は稼げる。一方、中国では無理、赤字必至だ」
また、原氏は「両国の差は、中日間でなく中欧間の差。中国の選手も欧州に出るべきだ。育成にも原因があるだろう」とも述べた。これに対しても同意の声が多く、中には「個々の能力はそこまで差を感じないが、11人になると差がより大きくなる。(日本人と比べると)育成段階から、試合経験や試合を読む力に差がついている」「サッカー外の差が、両国の差を広げている」といった反応が寄せられた。
番組に登場した選手はDF望月ヘンリー海輝で、インタビュー内では日本代表の活動を通じて感じた日中プレーヤーの違いに言及した。
「個人的な印象だと、中国代表には身体能力に優れた選手が多く、日本代表にはよりテクニカルな選手が多い。ただ、1対1の場面でも日本の選手が勝つことが多く、これがW杯最終予選での勝利につながった。1戦目の7-0より、2戦目の3-1のほうが実際の実力差を表していると思う」
望月の発言に中国人ファンからは、「日本の選手は脳を使ってプレーしているが、中国人選手は身体を使ってプレーしている。もっとも身体的優位性はもはやなくなっているが」「日本の選手は謙虚だ、大酒を飲みながら偉そうに批評する元中国代表や評論家に聞かせたい」「第2戦、日本は60パーセントの力で抑えていたのでは?」といった声が寄せられている。
町田は今季、初のJ1挑戦で3位と躍進しACL出場権を獲得した。来季は中国クラブとの対戦も予想されるため、町田を含め日本サッカーへの注目度がさらに上がりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)