神戸戦前夜に届いた悲報、決意の柏木が2得点1アシスト 「我ながらベストゴール」と自画自賛

年1回の凱旋ゲーム、妻の家族に…

 同19分には、柏木の正確な左足キックでコーナーキックからDF遠藤航のゴールを演出して2-0とリード。神戸に1点を返されて迎えたアディショナルタイムには、カウンターのチャンスにゴール前まで進出し、MF宇賀神友弥のラストパスを角度の厳しいところから正確にゴールへと沈めた。これでスコアは3-1となり、浦和にとって10シーズンぶりとなる敵地でのリーグ神戸戦勝利を確実なものとした。

「最後はウガが間を通してくれると思った。右足で難しいかなと思ったけど、1点目を取っていた余裕が大きかったと思う。やっぱりすごく嬉しかったし、気持ちが乗ってきたと思いますね。コーナー(キック)もほとんど良いボールを上げられたと思うし、キックのフィーリングも良かった。これに満足することなくやるけど、全部のゴールに絡めて良かったと思う」

 柏木には、このゲームに懸ける強い思いがあった。神戸出身の柏木にとって年に1回の凱旋ゲームでもあり、小学校時代の監督も観戦。妻も訪れていたゲームだったが、妻の祖母が昨夜に亡くなっていたのだという。だからこそ、柏木は力を込めた。

「ゴールを捧げられて良かったと思う。何よりも、それが自分にとっては嫁さんの家族にとって何かできたことの一つになったんじゃないかなと。そういうなかで、自分のゴールで勝利もできたし、挨拶もさせてもらっているから、良い顔で会いに行けるんじゃないかと思う」

 

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