神戸戦前夜に届いた悲報、決意の柏木が2得点1アシスト 「我ながらベストゴール」と自画自賛
GKの逆を突く左足のトーキックで先制弾 「自分でも良いゴールだったと思う」
まさに“走るファンタジスタ”の面目躍如だった。浦和レッズのMF柏木陽介は、1日のJ1第5節敵地ヴィッセル神戸戦で2ゴール1アシストの活躍を見せ、3-1の勝利を引き寄せる立役者となった。
今季初のボランチでスタメン出場した柏木だったが、前半は神戸の堅守に苦しんだ。ビルドアップに苦慮し、最終ラインまで降りるプレーも織り交ぜながら攻撃の糸口を探した。その柏木が解き放たれたのが後半14分だった。スコアレスで推移するなか、浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督はMF駒井善成を投入し、柏木をシャドーストライカーの一角にシフトチェンジする。
そのわずか2分後だった。浦和は駒井を起点とした攻撃で右サイドから侵入すると、中央への斜めのパスをFW興梠慎三がフリック。最終ラインの背後に出たボールにいち早く反応したのが柏木だった。4人の相手に囲まれながらキックフェイントを織り交ぜた鮮やかなステップで翻弄すると、最後は左足のトーキックで相手GKの逆を突いてゴールに流し込んだ。柏木は自身の先制弾を振り返り、こう自画自賛する。
「練習でも最近は落ち着いてプレーできているし、試合でもそれが出てきている。我ながら、ベストゴールでもおかしくないんじゃないかと思うくらい。トーキックも、相手のタイミングをズラして、時間を止めるというか。自分でも良いゴールだったと思う」