21歳の“次世代FW”誕生 プロ3年目2桁得点を達成「もっとやれるなと」
G大阪は広島に快勝でシーズン4位フィニッシュ
ガンバ大阪は12月8日、J1リーグ最終節で優勝争いを繰り広げた2位サンフレッチェ広島を3-1で下し、今季を4位で終えた。FW坂本一彩は2ゴールを決めてシーズン2桁得点を達成。21歳の若武者にとって大きな飛躍を遂げた1年となった。
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まさに勝利を彩った。坂本は前半13分にいきなり魅せた。優勝争いする広島相手にセットプレーの流れでFWウェルトンのパスをきれいに流し込んだ。これで今季9点目。そして後半44分にはもう1点。チーム3点目で2桁得点を達成した。
「1点目を取ったから自分のプレーを出しやすくなったのもあります。リズムができて2点目につながった。(2桁得点は)めちゃくちゃうれしかったですね。ダニ(エル・ポヤトス監督)からも新潟戦で1対1を外して『次あるよ次』と言われていた」
今年のパリ五輪出場も目指していた21歳。プロ3年目でのリーグ戦10ゴールは偉業と言っていい。シーズン初めにはこの未来を描けていなかった。だが、「自信がついた」のは第9節浦和レッズ戦で決めた一撃だった。
「もっとやれるな、と思いました」
持ち味を、得意なプレーを。そう思えば思うほど「不安な要素があった」。同居する気持ちを、自信を持つことで取っ払った。
ラスト4試合で5得点。文句なしの量産でチームを4連勝締めに導いた。今季背中で牽引したFW宇佐美貴史のように、チームの中心として君臨したアカデミー出身の有望株。ガンバのエンブレムを付けたストライカーが示したのは「10ゴール」という結果だった。その自信を胸に――。坂本はさらなる高みに向かって歩み出す。
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