無念の契約満了「減俸でも提示もらえれば」 地元愛で涙止まらず…J2降格で起きた現実
札幌の菅大輝「今日呼ばれているということはそういうことかなとは思った」
北海道コンサドーレ札幌のFW菅大輝が、今シーズン限りでの契約満了について本音を明かした。札幌は12月7日、菅を含む4選手の退団を発表。同8日に行われたJ1リーグ最終節、ホーム柏レイソル戦の試合後に初めて口を開き、「減俸でも提示をもらえれば、という考えはありました」などと涙ながらに語った。
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菅はこの試合に先発し、J1リーグ通算250試合出場を達成。26歳3か月での到達は史上最年少となった。今季もリーグ戦34試合出場と主力を担ったが、赤黒のユニフォームを着るのは最後。地元・小樽市出身の生え抜きがチームを去る。
試合後、菅は12月6日に三上大勝GMから呼び出されたと明かした。「言っていいのかわからないですけど、その前に駒井(善成)選手が面談を受けて、その結果報告はその時点でされていたので、今日呼ばれているということはそういうことかなとは思った。案の定そのままその結果でした」と無念さを滲ませた。
さらには「今年、J2に落としてしまったという責任も自分にもあるので、減俸でも提示をもらえれば、という考えはありました」とも。「できればJ1で、やっぱり日本のトップのリーグでやりたいですし、再来年にはここに戻ってきたいですね。対戦相手にはなりますけど、ここに戻ってきたいです」と話した。
試合後の最終戦セレモニーでは涙が止まらず。「気づかれていないかもしれないですけど、気づいてる人もいるかもしれないですけど、試合中に泣いちゃっていたので、(宮澤)裕樹さんに『またやろうな~』と言われて、だいぶ泣いちゃったんですけど。割とけっこう泣いちゃうっす」と、言葉を絞りだした。
「やっぱりここまで試合に使ってもらって、本当に実力不足もそうですし、結果不足というところもあっての契約満了という形だと思うので、他行って本当に見返すではないですけど、その気持ちを持って他のチームでやっていけたらなとは思います」
札幌ユースから駆け上がり、北海道を愛する男に突きつけられた現実。「小学校4年生からお世話になっているので、本当にこのピッチしか、他行かずに、本当にここ一筋でずっとやっていたので、やっぱり込み上げてくる思いというのはかなりあります」と語り、生まれ育った故郷に別れを告げることとなった。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)