連覇&2冠に貢献、武藤嘉紀が明かす神戸への思い「力を必要としてくれた」
武藤が神戸に来た理由を明かす
ヴィッセル神戸は12月8日、J1リーグ最終節で湘南ベルマーレを3-0で下し連覇を達成した。今季13ゴールを挙げチームを引っ張った元日本代表FW武藤嘉紀だが、「悪夢」を見るほど重圧を体験。乗り越えた理由に、「自分の力を必要としてくれた」クラブへの思いがあったようだ。
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FC東京ユース出身の武藤。慶応義塾大学を経て2013年にFC東京のトップチームに加入する。15年途中から欧州へ渡り、マインツ(ドイツ)、ニューカッスル(イングランド)、エイバル(スペイン/期限付き移籍)とプレーし、21年夏に日本に戻ってきた。
その際選んだ新天地は神戸。今季もFW大迫勇也や宮代大聖とともに得点を量産する。第37節の柏レイソル戦(1-1)では、後半アディショナルタイム10分に起死回生の同点ゴールを奪いファンを魅了した。
勝てば優勝が決まる最終節。迎えるまで「この1週間は人生で一番長い一週間に感じた」という武藤は、「相当メンタル堪えていた」と、自身に懸かっていたプレッシャーを明かす。その重圧に打ち勝ち、大迫、佐々木大樹、武藤とつながった今季13得点目は見事なゴールだった。
「(試合まで)何度も夜トロフィー、優勝を逃す悪夢を見て、起きるというのが2、3回続きました。だからこそ今、この喜びは計り知れないです」
そう喜びを露わにした武藤は、21年夏に神戸を選んだ理由にも触れる。
「ヴィッセル来た時、僕が古巣にオファー断ったと今までずっと出ていましたけど、その時僕は必要ない、と。記事ではお金で動いたどうの言われていましたが、その当時古巣のチームにはブラジル人3人のFWがいました。その面もあって、その時の監督、チームが僕の力を必要としてくれていたヴィッセルを選びました。その結果、パワーを発揮できました。自分の力を必要としてくださった(クラブ側の)心が、僕をここまで駆り立ててくれました」
クラブへの恩を十二分に返すほどの活躍を武藤は示し続けている。
(FOOTBALL ZONE編集部)