まさかの構想外「抱え切ることは難しいと言われた」 J2降格で規模縮小…功労者に通告
札幌の駒井善成「年俸的なところでも、たぶん他の選手よりは受け取っている」
北海道コンサドーレ札幌のMF駒井善成が、今シーズン限りでの契約満了について真相を明かした。札幌は12月7日、駒井を含む4選手の退団を発表。同8日に行われたJ1リーグ最終節、ホーム柏レイソル戦の試合後「ミシャがいなくなったから、じゃあ北海道から離れようという気はさらさらなかった」と語った。
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駒井は2017年に浦和レッズから加入。浦和時代のミハイロ・ペトロヴィッチ監督から指導を受けていたこともあり、愛弟子としてミシャサッカーの浸透にも貢献した。今季で在籍7年目を迎え、選手としての全盛期を札幌で過ごした。
今シーズンも試合前の時点で、札幌のフィールドプレーヤーでは今季最長となる3091分に出場。この試合も先発し、恩師ミシャの花道を1-0の勝利で飾ることに成功した。一方で、赤黒のユニフォームを身にまとうのは最後となった。
試合後、駒井は「話すると言われて、契約の話を三上(大勝GM)さんとしたんですけど、やっぱりクラブ規模も縮小しないといけないという中で、僕と菅(大輝)が契約切れるタイミングで」と契約満了を伝えられた状況を明かした。
「自分もやっぱり年齢的にもいってますし、年俸的なところでも、たぶん他の選手よりは受け取っているというところで、そういうところで抱え切ることは難しいということを言われたので、もちろんそのことは理解できますし、自分の責任でJ2に落としてしまったのもあるので、仕方ないなとは思いました」
突然の通告に「ダウン提示はあるのかなという感じでは思っていたんですけど」と多少の驚きはあったいう。また、次のチームはまだ決まっておらず、ペトロヴィッチ監督の退任に伴い、ともにチームを離れるわけではないと強調する。
「もう全然、関わりないと思いますけどね。別に僕もミシャがずっとやっているからコンサドーレにいたわけじゃないですし。例えばミシャがどこかで切られたタイミングでも、僕は全然コンサドーレに残っていたと思うし、ミシャが辞めたから僕も辞めるという形ではないですけど、タイミング的にはそういう感じになりました」
最後まで駒井らしく涙は見せず。「本当にこの土地が好きでしたし、札幌という魅力のあるチームでずっと出させてもらったので、もちろん思い入れもあるので、別にそのミシャがいなくなったから、じゃあ北海道から離れようという気はさらさらなかったです」と笑顔で話し、大和ハウス プレミストドームを後にした。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)