富山が11年ぶりのJ2昇格 直前まで潰えていた夢…後半ATに起死回生の同点弾
富山と松本山雅がPO決勝で対戦
J2昇格プレーオフは12月7日に決勝戦が行われ、J3で3位から進出のカターレ富山が試合終盤の連続ゴールで松本山雅FCを相手に2-2の引き分けに持ち込み、大会レギュレーションによりJ2昇格を決めた。
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J3で3位の富山は同6位のFC大阪、同4位の松本は同5位の福島ユナイテッドFCに1日の準決勝でそれぞれ勝利。リーグ戦の成績上位となる富山のホームでPO決勝戦が行われ、90分を終え同点の場合は富山がJ2に昇格するというレギュレーションでキックオフされた。
序盤から緊張と雨で濡れたピッチの影響か富山はボールコントロールが安定しない時間となり、松本の攻撃回数が増えていった。その中で前半18分、松本は左サイドで3人が絡んでポイントを作ると、FW菊井悠介が中央にふわりと入れたボールをMF安永玲央が密集の中でうまくコントロールして右足シュート。これがゴールに吸い込まれて松本が貴重な先制点を挙げた。
さらに前半26分には菊井のコーナーキックをニアサイドでMF樋口大輝がヘディングで合わせ追加点。アウェーに乗り込んだ松本が2点をリードして前半を終えた。
後半に入ると少なくとも2点が必要になった富山が猛攻を仕掛ける展開になり、ほぼハーフコートゲームのように押し込んでいった。しかし、5バックをベースにした松本はペナルティーエリア内まで攻め込まれても体を張って耐え、FWマテウス・レイリアの強烈ミドルもGK大内一生がファインセーブを見せリードを守りながら時間が進んでいった。
そのなかで富山は後半35分、MF伊藤拓巳のラストパスにFW碓井聖生が合わせて追撃のゴール。富山が追いつけば全てがひっくり返るスリリングな終盤戦になった。パワープレーの連続となっていた後半アディショナルタイム、右サイドからふわりと上がったクロスに碓井が打点の高いヘディングでGKにも競り勝ってゴール。土壇場の同点ゴールで富山が劇的な11シーズンぶりのJ2復帰を決めた。