J1エースが“背番号”超え「1試合5ゴール」に意欲 得点王奪取へ…FKキッカーにも名乗り

川崎の山田新【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】
川崎の山田新【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】

川崎エースFW山田新、ACL後に見せた得点王への意識

 川崎フロンターレは12月4日に行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)第6節で山東泰山(中国)と対戦し、4-0で勝利した。ACLEで3連勝となった川崎は、リーグ戦で19ゴールを挙げているFW山田新が途中出場し、ACLE初ゴールとなるチーム4点目を記録。プロ初のハットトリックを達成したJ1第37節の東京ヴェルディ戦(5-4)に続くゴールで、J1最終節のアビスパ福岡戦に好感触を持って臨めることになった。

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 開始早々の前半3分にFWマルシーニョのゴールで先制した川崎は、GKチョン・ソンリョンの好セーブでリードを保つと、同41分にMF山本悠樹が技ありの直接FK(フリーキック)を決めてリードを広げる。さらに後半20分、負傷から復帰後初の先発起用となったDFジェジエウが追加点、後半45分にはFW神田奏真のクロスを山田が押し込み、ゴールラッシュを締め括った。

 試合を振り返って山田は「チームとして良い試合ができたと思うし、自分が入ってからはボールを握りながら、守備のところも求められていたので、そこのタスクをこなしながらゴールはもちろん狙っていた。チームも勝てましたし、自分もゴールを取れたので良かったです」と、コメントした。

 ACLE初ゴールについては、「本当に取れていなかったのですが、そこまで意識していませんでした。奏真から良いクロスが来たので感謝したい」とアシストしたルーキーに感謝した。

 この日のゴールで今シーズンの公式戦におけるゴール数を21まで伸ばした山田だが、ゴールを量産できている要因については「シンプルにフィニッシュのところのトレーニングの回数をこなしてきたので、そこで自信を持ててゴール前でやれています」と明かし「ポジショニングだったり、ゴール前に入るタイミングだったりを、頭の中で整理できています。チームがしっかり運んできてくれて、自分がゴール前でエネルギーを使えていることが大きい」と、練習で積み重ねた成果とチームメイトたちのサポートのおかげだと語った。

 ゴールを重ねたことでパスが集まってきている感触もあるという。「ゴール前で渡せば決めてくれるっていう信頼が徐々についてきていると思いますし、より自分をペナルティーエリア内で見てくれていると思う」と、得点を取れているからこその好循環ができていると語った。

リーグ戦で19得点中…「得点王にも5点取れば並ぶ」

 リーグ戦で19得点を挙げている山田には、最終節で自身の背番号であり、キリの良い数字である20点目のゴールに期待が懸かる。しかし、山田自身はもっと高い目標を持っていた。「シーズン開幕時は15ゴールを目標にと話していましたが、15得点を達成してからは、背番号を意識したわけではないですけど、20得点に目標を上方修正したので取りたいです。あと得点王にも5点取れば並ぶので。簡単ではないですけど、目指していきたいと思います。得点王は特別なものですし、狙えるチャンスはあると思うので。今シーズンの等々力での最後の試合ですし、スタッフも最後ですし、最後に何か成し遂げられればなと思います」と、24得点で得点ランク首位に立つ横浜FMのFWアンデルソン・ロペスに並ぶ意欲を見せた。

 1試合5ゴールという目標を達成するためには、チームメイトの援護も不可欠だ。パスをもらうのはもちろんだが、PKなどのチャンスでもキッカーを任せてもらうことも必要になってくるが、すでに交渉もしているようだ。この試合、直接FKを決めた山本とも、セットプレーの練習をしている際に話し合い、「4点取った状態でFKの場面が来たら、俺が蹴る」と伝えたところ「それはいいよ」と言われたという。

 今シーズン、なかなか勝てずに苦しい時期も過ごした川崎においてゴールを量産した山田が、シーズン最後の試合で自身の記録をどこまで伸ばすかに注目だ。

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