20歳DFチェイス・アンリ、シュツットガルトでの評価が上昇

　ドイツ1部のシュツットガルトに所属するU-20日本代表DFチェイス・アンリは、12月3日のDFBポカール3回戦・レーゲンスブルク（2部）戦でトップチーム初ゴールを決めた。3-0の勝利に貢献した20歳の長身センターバック（CB）への評価は現地で高まりつつあり、ドイツメディアは「シュツットガルトにとって重要な選手になる可能性がある」とポテンシャルを評価している。

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　スタメン出場したアンリは1-0とリードして迎えた前半19分、フリーキックの場面でファーサイドへ送られたクロスに頭で反応。相手との駆け引きを制し、一歩前に出て放ったヘディングシュートを豪快に叩き込んだ得点で、今夏のトップチーム昇格後初ゴールを奪った。188センチの長身を生かしたプレーで存在感を発揮した逸材のプレーぶりは、現地で早速熱視線を浴びた。

　守備面での安定感はもちろん、攻撃面でもパス成功率93％という高数値を叩き出したパフォーマンスを受け、ドイツ紙「ビルト」は「若い日本人選手は、レーゲンスブルクでのカップ戦で実力を証明した。パス成功率93％という驚異的な数字だ」と熱視線。また、現地メディア「ZVW」はチームメイトや関係者の声を伝え、MFアンジェロ・シュティラーは「好奇心旺盛で勤勉だ。ここ数か月でよく成長したことが分かる」と賛辞を送った。

　ファビアン・ヴォルゲムートSD（スポーツディレクター）も「彼が今とてもうまくやっているのは、前線での守備だ」とそのプレーぶりを評価。「全体的にはパフォーマンスの成長曲線は上向きだ。そしてアンリは今日もそれを証明した」と絶賛しており、記事では「シュツットガルトのCBの1人の選手は特筆に値する」「シュツットガルトにとって重要な選手になる可能性がある」とポテンシャルに期待を懸けられた。

　2022年に福島・尚志高を卒業し、シュツットガルトのセカンドチームで2シーズン研鑽を積んだアンリ。今季からトップ昇格し、8月のブンデスリーガ開幕戦でデビューしてからおよそ3か月半、欧州トップリーグでのさらなる成長に期待が懸かる。