チェルシーが名将コンテに年俸総額90億円のメガオファーで流出防止へ

インテルが引き抜きを画策中の指揮官に新たに5年契約準備

 チェルシーの“石油王”ことオーナーのロマン・アブラモビッチ氏は、就任1年目にしてプレミアリーグの首位を独走させている指揮官に心酔しきっているようだ。総額90億円という超高額年俸を提示してアントニオ・コンテ監督に長期政権を託そうとしている。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。

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 アブラモビッチ氏はイタリア王者ユベントスで3連覇後にイタリア代表を率いた実績を持ち、今季初挑戦となったプレミアリーグでの指揮を成功させているコンテ氏の手腕に心酔しているという。そのため、指揮官の座に留めるために、年俸1500万ユーロ(約18億円)を提示した上で5年契約を結び、選手と同様に移籍金も設定。5000万ユーロ(約60億円)に設定する意向を持っているとしている。

 コンテ監督に対しては、母国イタリアの強豪インテルが引き抜きを目論んでいるとイタリアメディアは報じられている。また、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長もコンテ監督の手腕を高く評価する一人で、ジネディーヌ・ジダン監督のチームがUEFAチャンピオンズリーグの連覇を果たせなかった場合、コンテ監督の招聘に動く可能性を指摘された。

 そうした状況もあり、アブラモビッチ氏は5年総額90億円という破格の条件でコンテ監督の囲い込みに躍起だという。

 その一方で、コンテ監督もサッカー界の監督人事の危うさを知り尽くすだけに、チェルシーに退職金を条件に突き付けているという。途中解任時には2000万ユーロ(約24億円)の違約金を支払うことを要求しており、アブラモビッチ氏は真剣に検討しているという。

 先日には次の移籍市場に向けて3億8000万ユーロ(約456億円)の補強予算を計上し、コンテ監督の求めるパリ・サンジェルマンのイタリア代表MFマルコ・ヴェラッティ獲得に8000万ユーロ(約96億円)の予算を確保したと報じられた。プレミアに君臨する石油王はチーム強化に札束攻勢を辞さない姿勢を見せている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

 

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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