ローマがセビージャ退任の敏腕強化担当モンチと3年契約へ 悲願のリーグVへ全権委任

伊紙報じる 監督人事も掌握

 イタリア名門ローマは強豪再建をセビージャで一時代を築いた敏腕スポーツディレクターに任せることが決定的になった。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、ローマがセビージャからの退任が発表された強化責任者モンチこと、ラモン・ロドリゲス・ベルデホ氏と3年契約を結ぶと報じている。

 モンチ氏は2000年の夏にセビージャのスポーツディレクターに就任して以来、若い才能を発掘して安く買い、年俸と移籍金が上がった段階で高く売るという移籍市場での立ち回りを武器にセビージャの財政を再建。近年ではUEFAヨーロッパリーグ3連覇というスペインだけでなくヨーロッパでも強豪クラブと呼ばれる高みまで押し上げた。しかし、セビージャから今季限りで同職を退任することが発表されていた。

 記事では、ローマがモンチ氏と3年契約を結ぶと同時に、予算内での移籍市場での動きを一任するという条件で招聘すると報じている。また、現在のルチアーノ・スパレッティ監督との契約を継続するかどうかも含めて、監督人事の全権も委任された。

 ローマの強化は完全にモンチ氏が全権を握ることになる模様だ。元日本代表MF中田英寿氏が所属した2000-01シーズン以来リーグ優勝から遠ざかっている名門は、モンチ氏の下でセビージャのように復活と再建、そして強豪への道のりを歩むことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

 

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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