福岡の功労者、長谷部監督のホーム最終戦

　アビスパ福岡は11月30日のJ1リーグ第37節で浦和レッズと対戦し1-0の勝利を飾った。5シーズン指揮を執った長谷部茂利監督にとって最後のホームゲームで、サポーターは選手入場時には感謝のコレオグラフィーを作り上げられた。試合後には惜別の胴上げなど最後まで愛された指揮官を送り出した。

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　長谷部監督は現役時代にヴェルディ川崎やヴィッセル神戸などでプレーし、指導者としてはジェフユナイテッド千葉や水戸ホーリーホックの監督を歴任して20年に福岡へ。J2降格とJ1昇格を繰り返しがちだったクラブを堅守で安定させてJ1に定着すると、23年にはルヴァンカップでクラブ初タイトルを獲得した。5シーズン目の指揮となった今季限りでの退任がすでに発表されている監督に対し、サポーターはバックスタンドにクラブカラーを用いた「2020-2024　OBRIGADO」のコレオグラフィーを掲出。長谷部監督の在任期間とポルトガル語でありがとうの意味を持つメッセージを作り上げていた。

　試合後、長谷部監督はセレモニーでは「身体と仕事は違うところに行きますが、心はベススタに雁ノ巣に残っています。一番見やすいのはDAZNで（笑）。みなさんの応援も見ています」とコメント。さらにゴール裏へ向き直して「ゴール裏のみなさん、熱い応援ありがとうございます。みなさんの声に相当助けられました」と感謝を伝え、「アウェーの鳥栖戦で少し怒ったんですが、伝わったでしょうか？　選手を激励するのはいいですが、選手を怒ることはしないでください。ぜひよろしくお願いします」と笑顔で“最後のお願い”をした。