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引退しても「やっぱり上手すぎ」 健在だった“魔法”…元日本代表も唖然とさせた名手
昨夏までソシエダでプレーしたダビド・シルバが1ゴール2アシストの活躍
世界のレジェンドと歴代のJリーグスターが集った「ダイヤモンドカップ」が11月27日、ニッパツ三ツ沢球技場で開催された。ワールドカップ優勝経験者の元ブラジル代表MFカカや同GKジーダ、元フランス代表MFロベール・ピレスといった往年の名選手が日本のピッチで躍動した一戦で、格の違いを見せた選手がいた。昨夏に現役を引退したばかりの元スペイン代表MFダビド・シルバだ。
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海外のスター選手を集めた「WORLD LEGENDS(ワールドレジェンズ)」は元スペイン代表DFミチェル・サルガドがキャプテンを務め、ジーダ、元イタリア代表DFマルコ・マテラッツィ、元オランダ代表MFエドガー・ダーヴィッツ、ピレス、元スペイン代表FWフェルナンド・モリエンテス、カカといった錚々たる顔ぶれがスタメンに名を連ねた。OB戦といえばスローな展開にもなりがちだが、キックオフ直後からピッチ上でキレのある動きを見せたのがシルバだった。
2023年夏に膝の負傷によって引退するまでスペイン1部レアル・ソシエダで日本代表MF久保建英とチームメートだった“小さな魔法使い”は、現役時代さながらの華麗なボールタッチを随所で披露。前半29分に左からのグラウンダーのクロスでピレスの先制点をお膳立てすると、その2分後には巧みなボールタッチとステップワークでペナルティーエリアの密集を抜け、得意の左足でシュートを流し込んだ。
さらに3-3と同点で迎えた後半29分には元フランス代表FWダビド・トレゼゲの決勝点もアシストし、1ゴール2アシストの大活躍。ゴールを決めた場面ではスタンドのファンから「やっぱりうますぎる」「ずっとうまいな」の声が漏れた。試合前のスタメン発表で名前が呼ばれた際も、試合後に選手がスタジアムを一周してファンサービスを行う際も、一際大きな声援を浴びていたシルバ。ワールドレジェンズの中で最も現役時代が近かったこともあり、そのプレーはやはり一際目を引くものだった。
Jクラシックスのキャプテンを務めた元日本代表MFの岩本輝雄氏も試合後のインタビューで思わず「シルバは反則。レベルが違う」と、苦笑いするほど。現役引退から1年あまりが経っても、観客を魅了する魔法は健在だった。