日章学園FW高岡伶颯が決めた一撃に衝撃

　年末年始に行われる高校サッカー選手権の代表校を決める各都道府県予選で、プロ入り内定の17歳逸材が決めたスーパーゴールが話題に。中継で解説を務めた元日本代表からも「いやぁ、上手い」「自分の型に入ったら取られないですね」と、思わず驚きの声が漏れるほどの衝撃だった。

　注目を浴びたのは、11月2日に行われた宮崎県予選決勝。5-0で勝利した宮崎第一との一戦で日章学園の3年生FW高岡伶颯が決めた一撃だ。4-0とリードして迎えた後半アディショナルタイム、ハーフウェーライン手前でボールを持つと対峙した1人をかわし、さらにもう1人もフェイントで翻弄。スライディングタックルに来たもう1人も鮮やかなタッチで突破すると、GKとの1対1を制してとどめを刺した。

　まるで漫画の世界のようなおよそ50メートルをドリブルで駆け抜けた超絶ゴラッソ。この一戦の中継を務めた元日本代表で、鹿島アントラーズなどで活躍した地元出身の増田誓志氏は「うわぁ、上手い」と思わず驚きの声を上げ、「凄い……自分の型に入ったら取られないですね。1人だろうが、2人だろうが、関係なく抜いていきますね」と脱帽の様子で振り返った。

　来春から高卒で直接、サウサンプトンへ入団する高岡。年代別代表にも選ばれる超高校級タレントの飛躍へ期待が高まるなか、大会の主役候補として出場予定の高校選手権では、どれほどのインパクトを残せるだろうか。日章学園は12月29日の1回戦で西目（秋田）と対戦する。