神戸が5大会ぶり2度目の天皇杯V 1953年以来の関西対決…宮代が決勝弾、G大阪は宇佐美不在響く
1-0で神戸が勝利
第104回天皇杯は11月23日に国立競技場で決勝戦が行われ、ヴィッセル神戸がガンバ大阪との関西決戦に1-0で勝利して5大会ぶり2回目の優勝を飾った。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
準決勝で神戸は京都サンガF.C.に、G大阪は横浜F・マリノスに勝利してこの決勝にコマを進めた。G大阪はFW宇佐美貴史が直前に右ハムストリングの肉離れで離脱のアクシデントがあり、無念の欠場となった。
1953年以来の関西対決となった一戦は、互いに慎重な入りから前半9分、G大阪は左からのクロスにMFダワンがヘディングで合わせる大きなチャンスを迎えたが、神戸GK前川黛也がファインセーブでしのいだ。一方の神戸は前半18分にMF武藤嘉紀が右サイドからカットインして斜めのスルーパスを入れるとMF宮代大聖が逆サイドから反応したが、G大阪もGK一森純が良い対応を見せてゴールを許さず。全体にはG大阪がボールを持つ時間が長い展開になったが、0-0のまま前半を終えた。
後半もG大阪がつないで組み立て、神戸は前線へのロングボールに押し上げていく攻撃が多くなった。そのなかで神戸は後半18分、ロングボールを起点に前線でボールを収めると武藤がドリブルでペナルティーエリア内へ侵入。シュート性のラストパスはDF福岡将太がギリギリのところで弾き出したが、こぼれ球を宮代が押し込んで先制に成功した。
G大阪は失点前にFWウェルトンを投入していたのに加え、後半27分にはFWイッサム・ジェバリとMFファン・アラーノを送り込んで反撃の圧力を強めた。そして後半31分にはアラーノが相手の逆を取るドリブルで右サイドを突破してクロスを上げると、ゴール前でフリーのダワンが合わせる決定機を迎えるも、ヘディングシュートは枠外に飛んだ。
このまま1-0で逃げ切った神戸は、第99回大会以来5大会ぶり2回目の優勝を果たした。一方のG大阪は9大会ぶりの頂点を目指したが、惜しくも届かなかった。