海外監督が絶賛…2つのJ1クラブ「見ていて楽しい」 好印象抱く日本発の“独自スタイル”
浦和スコルジャ監督、新潟と川崎を高く評価する理由に言及
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、11月20日のトレーニング後にオンライン会見を実施。雷雨により前半のみで中止となった川崎フロンターレ戦が22日に45分間の再開試合として行われるが、Jリーグの特徴と、昨季からアルビレックス新潟と川崎を高く評価する理由についても話した。
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この試合は当初、8月24日に埼玉スタジアムでキックオフされて前半にMF渡邊凌磨の先制ゴールにより浦和がリードを奪った。しかし、時間を追うごとに雨が強まり、ドリブルもままならないピッチコンディションになりハーフタイムへ。そして雷もスタジアムでは鳴り響くようになり、後半を行わずに中止することが発表された。その試合は約3か月が経った22日に、浦和が1-0でリードした状態から後半45分の再開試合として行われる。
浦和はその間にペア・マティアス・ヘグモ監督からスコルジャ監督に交代しているが、規定上でベンチ入りは可能。試合のメンバーについては、8月の前半45分終了時を再現することが基本とされる。指揮官は「前半と後半で監督が違うというのも独特な状況だ」と笑い、ヘグモ前監督で臨んだ当時のスタメンについて「ルール上、同じメンバーで臨むという前提で見ていたのでどこかを変えたいという思いはない。最近のゲームで出場している選手が多いので、いいセットアップだと思う」とも話した。
川崎について「昨年、日本に来てからずっと鬼木監督のスタイルは好んでいる。対戦すると非常にやりにくい。非常に長いポゼッションからゴールチャンスを作ることができる」と話す。そして、来日初年度だった昨季には新潟のことも高く評価していた。家庭の事情による昨季末での退任を挟んで今年9月に復帰した形になるが、その両チームのスタイルを好む理由をこう話している。
「純粋な日本のサッカーというイメージで見ている。相手のスタイルに関わらず、ボールをポゼッションするスタイルだ。ビルドアップの時は各ゾーンでの形を持っている。そのようなチームなので、私は見ていて楽しい。私の本来のスタイルと一致しているから好きだというわけではない。私のスタイルは相手の長所を見ながら、いかにそれを制限するかという部分もある。ただ、なぜ新潟や川崎を高く評価しているかと言えば、それは非常に良いビルドアップを持っているからだ」
そして、Jリーグ全般についても「先ほど私は相手の長所を見て消すことをすると話したが、日本のクラブでは独自のスタイルを貫く監督が多いと感じる」とも話した。スコルジャ監督にとって、いわゆる「自分たちのサッカー」をハッキリさせるタイプのチームが多いリーグという印象も強いようだが、特殊な環境で行われる45分の再開試合では川崎が良さを出し切るのか、スコルジャ監督が長所を消して対応する部分が上回るのか注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)