W杯オセアニア予選で「ベンゲル、アウト」横断幕 本拠地から1万2000マイル、異国の地でも解任要求
28日のW杯予選ニュージーランド対フィジー戦、ゴール裏一角に掲げられた横断幕
アーセナルのアーセン・ベンゲル監督への逆風は本拠地エミレーツ・スタジアムから1万2000マイル(約1万9300キロメートル)も離れた場所にも吹いているというのか――。ニュージーランドの首都ウェリントンで行われたロシア・ワールドカップ(W杯)オセアニア予選、フィジー戦の会場に「WENGER OUT!(ベンゲル、アウト)」の横断幕が掲げられたと英紙「ミラー」が報じた。
今季アーセナルはUEFAチャンピオンズリーグでバイエルン・ミュンヘンに2戦合計スコア2-10で敗れて7季連続ベスト16敗退。プレミアリーグでも現在5位で、2003-04シーズン以来のリーグタイトル獲得は困難な状況を迎えている。業を煮やした一部のアーセナルサポーターの中でベンゲル監督の解任要求の熱が高まり、18日に行われたウェストブロム戦ではスタジアム上空に飛行機を使って「WENGER OUT」の横断幕を飛ばすという抗議活動が起きていた。
そうした反発の声はロンドンから遠く離れた異国の地でも上がっているようだ。
28日にニュージーランド対フィジーの一戦が行われたウェストパック・スタジアムは収容人数3万5000人も、当日は500人程度の来場しかなかった。このガラガラのスタジアムのゴール裏の一角に白地に黒い文字で「WENGER OUT!」と書かれた横断幕がぽつんと掲げられていた。
今季限りで満了となる契約を延長するという噂も出ているが、ベンゲル監督への不信感は全世界中に広まってしまっているようだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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