“後輩”のスーパーセーブに隠された「余裕」 流れ変えたプレーを元同僚GK見解「誘い込んだ」

日本代表の鈴木彩艶【写真:Getty Images】
日本代表の鈴木彩艶【写真:Getty Images】

浦和の西川周作が鈴木彩艶のスーパーセーブに言及

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 浦和レッズの主将を務めるGK西川周作が11月19日のトレーニング後にオンラインで取材対応を実施。元浦和のチームメート、日本代表GK鈴木彩艶が15日のワールドカップ(W杯)アジア最終予選のインドネシア戦で見せたファインセーブについて「1つ間を空けて、待って相手を誘い込んだようにも見えた」と解説した。

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 雷鳴も聞こえる雨の中でキックオフされた試合は前半9分、3バック中央で起用されたDF板倉滉がロングボールの処理をミスして相手MFラグナー・オラットマングーンに抜け出されてしまう。しかし、鈴木が1対1の大ピンチをファインセーブして先制を許さなかった。

 試合後に、このセービングによって先制点を与えなかったことがポイントになったという意見はチーム内外から多く聞かれた。西川はクラブレベルでのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)やW杯アジア最終予選を通じてアジアの戦いの経験が豊富なGKだが、同様に「振り返ってみると、あのセーブがなかったら難しかったのではないか。アウェーだったこともあるので」と、試合への影響を話した。

 そして、技術的な部分について「最後までしっかり我慢していた。切り返されても先に倒れなかったのが1つポイントで、しっかり間合いを詰めて足元を抜かれない体の作り方をしていた。1つ間を空けて、待って相手を誘い込んだようにも見えた。相手は決めたい、決めないといけない状況だったと思うけど、そこは彩艶の方が余裕があったと思う」と、GKの視点から説明した。

 浦和の下部組織で育った鈴木は西川ともトップチームで共にトレーニングを積み、2023年夏にベルギー1部シント・トロイデンへ移籍。1年後の今夏にはイタリア・セリエAのパルマへと完全移籍して、レギュラーを獲得している。西川は「一緒に練習してレギュラーを争った選手の1人。彼が今パルマで頑張って、着々とステップを上がってくれているのはうれしい。彩艶の活躍が日本中のみんなを喜ばせて、彩艶が頑張っているから自分もという気持ちになっている。彼にはどんどん活躍してほしい」と、エールを送っていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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